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【ラヴィット!放送】2022年上半期ヒット商品 Martベテランライターの売れた理由裏話①食品・飲料部門

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平日の朝8時から放送中の、 今の暮らしが10倍楽しくなるライフアイデア発見バラエティ! をテーマにした、TBSのテレビ番組「ラヴィット!」。本日6月30日に放送された「上半期ヒット商品ランキング2022 ①食品・飲料部門」、みなさん御覧になられましたか? Mart編集部の代表として事前収録に呼んでいただき、座談会に参加・出演してきました。収録前に、2022年これはヒットしたと思う商品をエントリー。その中から、総合的にランキング上位な商品についてコメントしてきました。ご一緒したのはGetNavi(ゲットナビ)編集長・川内一史さん(左)と日経トレンディ編集長・澤原昇さん(右)。

 ランキングされた中で、いくつかをクローズアップしてみたいと思います。そして、ヒットになった理由を紐解いてみましょう。”生活の中の楽しみ”を常に追い続けてきた、私たち「Mart」ならではの「だからこれはヒットした!」という見解です。

売れた数字に隠された「これがいい!」のエピソード

「ヒット商品」と聞くと、「たくさんの数売れたもの」と捉える方も多いと思いますが、私がリサーチで意識しているのは、数字もさることながら「この商品で生活がどう変化したのか」という”影響力”も重視します。これは、Martにライターとして参加した17年前、当時の初代編集長が「読者の声を、とにかくたくさん聞く」というスタンスを取られていたことが、原点になっています。

読者さんのちょっとしたエピソードから見えてくるもの、「ああ、これがヒットしたのは、美味しいだけじゃなくて、こういうことが気持ちをつかんだんだな」と、取材中にストンと腑に落ちる瞬間が多々あります。今でも私たちMartライターの取材のベースは、読者さんたちの声を集めること。それから、取り上げる商品をスタッフで絞り込んでいきます。今回私がリストアップしたものも、読者さんの声やスタッフのエピソードからセレクトしました。最終的には頼れる小松編集長にジャッジしていただき、エントリーしました。

食品1位の商品は、誰でも得られる「成功体験」が心をつかんだ

1位にランキングされたのは、カルディコーヒーファームの「ぬって焼いたらメロンパン」。先日Martwebでも記事をアップしました。名前の通り、これをパンにぬって焼いたらメロンパン風のトーストができるというスプレッドです。そんなにみなさんメロンパンが食べたいの? はたまた想像を絶する美味しさなのか…?

その答えは「工程が楽しい」と、つくることに絶大な喜びを感じることも大きいことがわかりました。Mart読者のTさんは「忙しくても塗っただけでメロンパンになる。ママすごい!と家族から賞賛され、手抜きご飯の罪悪感から解放され朝からハッピーになりました」。そう、朝から焼きたてメロンパン屋さん気分になれる。そんなちょっとした成功体験がこの商品のリピート買いにもつながっていたようです。

記事を担当したMartライター歴8年、保育園から中学生まで3人の子育て中のライター西村は、自宅冷蔵庫にリピート3個目の「ぬって焼いたらメロンパン」があるのだとか! その愛用エピソードを聞いてみると「予想以上にメロンパンそのもの! 私的にはざくざくとした食感が好きです。いつもバタバタで家事をやりながらトーストを食べるのですが、冷めても美味しいことを発見。逆に冷めた方が食感がいい気がします。焼いているときの香りが幸せすぎる。朝いつもバタバタですが、この香りに癒されてます」。なんと癒しももたらせてくれるなんて! 益々ヒットしそうですね。

ちなみにセブンイレブンからも同様商品が出たそうです! 詳細はセブン-イレブン担当ライターが記事にてお届けしています。

第2位の冷凍餃子は、平日の忙しい日の食卓にとことん寄り添ってくれたパッケージに注目

家庭料理としても人気の高い餃子。とはいえ、具をつくり皮で包んで焼いて…と、手作りは結構時間がかかるんですよね。忙しい日は、焼き立て餃子を自宅で食べることは難しい? そんな悩みをいっきに吹き飛ばししてくれているのが、味の素の冷凍餃子シリーズのようです。「焼き方がとにかく簡単なのにパリパリした羽根まで作れるので、平日餃子が食べたい時用にストックしています」(読者Gさん)、「餃子つくりは、月1度日曜日の夕ご飯として、家族のプチイベントになっていますね。手作りは週末、平日は冷凍餃子です」(読者Kさん)。ラヴィットで第2位にランクインしたのは、一番新しいシリーズ「黒胡椒にんにく餃子」ですが、これはパッケージに惹かれて思わず買ったという方が実に多かったのです。

読者のSさんによると「黒いパッケージ、ニンニク、とガツンとした本格的な味わいが想像できましたし、仕事終わりの夫もこれにビールで、喜ぶかな?と購入しました。実際に、うまいっと喜んでましたね。普段は子どもたち向けに甘めの味付けのものが多いので、余計かな?」。また、読者Fさんは「仕事が終わってフラッとスーパーに行きこの商品と目があったんですが、もうご飯つくらなくていいよ、これ買って作って休んだらと言ってくれているようで、笑。もちろんビールも一緒に購入です」。味はもちろん確実に美味しいですが、パッケージが買う人にもかなりささったと言えそうです。小松編集長もお気に入りの味だそうですよ。

 

第3位のルーサーバーガーはハイカロリー! でもあの店で販売されているのならと飛びついた

食品3位にランクインした、ルーサーバーガー。大好きなあまじょっぱい味わいに、実は私もはまってしまい昨日も仲間と食べに行ったほどです。もともとはアメリカが発祥の地で、ハンバーガーのバンズがドーナツになったもの。韓国でも人気ショップがコラボして人気に。そして日本にも上陸しました。扱っているお店はいろいろあるのですが、何より心をつかんだのは、食のワンダーランドともいえる「DEAN & DELUCA」が扱っているから。「ドーナツサンド」と販売され、写真のものが今でも食べられます。

そう、「どこのお店で売っているか」もMartなミセスには非常に重要なポイント。それは、お店に対しての信頼感だったり、商品を探す楽しみだったり。それがたとえご近所のパン屋さん、スーパーだとしても、テンションあがるお店は生活の中でとっても重要なんです。

 

飲料部門で注目は、懐かしのカルピスの最新バージョン

話題が絶えず家族や仲間との絆も深まる!

飲料部門で納得のランクインは、「カルピス THE RICH」。なんとも高級感満載のネーミングですが、「カルピス」と聞いて、みなさん、何を思われますか?「祖母の家にある、お中元でもらった瓶タイプを希釈して飲むのが楽しみだった」はたまた、「部活終わりにカルピスウォーターを飲むのが幸せだった」など、世代を超えて何かしら思い出があり、かつ、盛り上がれる。まさに”共感ドリンク”と言っても過言ではないほど、愛されています。カルピス THE RICHは、北海道の乳原料と焦がし砂糖が入っているのだとか! 飲んてそのリッチ感に浸りますよ~ 甘さがしつこくなく、一気に飲みほしてしまいました。

Martライター歴14年、中・高校生の兄弟とグルメな夫と4人家族のライター澁谷も、このカルピスをきっかけに家族で盛り上がったそう。「一般的なカルピスを濃くつくったものとはわけが違う、まさにリッチな味わいでした。幼少期にカルピスを牛乳で割ってリッチに飲むのが好きだったんですが、それを息子たちに話したら今度やってみようよと。また、外食でカレーを食べる時によくラッシーを注文するのですが、このカルピスはカレーによく合いそうと。ならば今度美味しいカレー作るよと、夫が腕をふるってくれるようです」。なんとも楽しそうな会話。美味しいものは、家族の時間も幸せにしてくれるのです!

※後編は7月7日アップの予定です。

取材・文/新里陽子

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