タイ在住の中村明花さんが普段の料理をタイ風にするアイデアを伝授。今回はエビを尾付きで使った揚げ春巻き。少ない油で揚げ焼きにするので、揚げものが苦手な人でも簡単です。
春巻きに飽きたらポピアトート風に！
中華料理のイメージが強い揚げ春巻きは、ポピアトートといって、タイでも人気の料理。
「タイの揚げ春巻きは日本であまり見かけない小さいサイズ感で、スイートチリソースをつけて食べるのが主流。今回は日本で市販されている通常サイズを三角に折って使いました。 揚げ焼きは、油が冷たい状態で春巻きを入れ、弱火でじっくり揚げるのがポイント。片側に焼き色がついたらひっくり返し、フタをして1 分加熱すると火が通りやすいです。 冷めても皮がパリパリなので、お弁当にもおすすめ！」（中村さん）
「丸ごとエビの揚げ春巻き」のレシピ
「見た目も華やかで食べ応えのある一品に。 工程が少し多いですが、頑張った分おいしくできますよ」
【材料】（つくりやすい量）
エビ（尾付き）……6～8尾
春巻きの皮……6～8枚（エビと同じ数）
酒……小さじ1
油……大さじ3
A［豚ひき肉……50g、春雨……10g、長ねぎ……15㎝、にんにく……1片、ナンプラー……大さじ1 ］
B［小麦粉……大さじ1、水……大さじ1］
スイートチリソース……適量
【つくり方】
準備： 春雨は水で軟らかくなるまで戻してざく切りに、長ねぎとにんにくはみじん切りにする。Bは混ぜておく。
❶ エビは尻尾を残して殻を剥き、背わたを取る。腹側に3カ所、包丁で斜めに切り込みを入れたら、軽く反り返してまっすぐにし、 酒をまぶす。
❷ ボウルにAを入れて混ぜる。
❸ 春巻きの皮を1㎝ほどずらして三角に折ったら、三角の底辺部分が上になるように置く。皮から尻尾が出るようにエビを下向きに置いて、上に②をのせる。皮のフチにBを混ぜたものを塗ったら、具材にかかるように皮の下側を折り、さらに右側を半分にパタンと折ったら、エビに巻きつけるようにくるくると巻く。エビの本数分、作業を繰り返す。
❹ フライパンに油を入れたら、③を入れ、弱火で両面揚げ焼きにする。油を切ったら盛りつけて、スイートチリソースを添える。
【ポイント】
エビは切り込みを入れ反り返してまっすぐにすると、きれいに出来上がります。
春巻きの皮は、三角の角を上に折り返してからエビに巻きつけるように包みます。
【中村明花さんプロフィール】
なかむら・さやか／1986年千葉県生まれ。Martモデルとして活躍する、 3歳の女の子のママ。調理士免許、薬膳コーディネーター、幼児食インストラクターの資格を持つ。夫でサッカー選手の細貝 萌さんの移籍によりタイ在住。
衣装●シャツ¥2,560 （MODE ROBE） エプロン¥3,900（アフタヌーンティー・リビング）
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撮影／山下忠之 ヘア・メーク／久保フユミ（ROI） スタイリング（衣装）／柿田たみか スタイリング（料理）／鮓本美保子 取材・文・構成／長南真理恵
2020年5月号
中村明花さんのおかずに飽きたら”タイの知恵” Vol.9 春巻きに飽きたら ポピアトート風に! より
