サッカー選手である夫(細貝 萌選手)の移籍に伴い、タイで子育てをしていた中村明花さんが、日常のあれこれをつづるWEBコラム。
前回は、さまざまな国で暮らしてきたことでどんな国や場所で楽しめるようになったこと、そのメリットも教えてくれました(前回の記事はこちら→★)。
すでにタイを離れたという中村さん親子ですが、今回はタイから引っ越すと娘さんに伝えた際、娘さんの頑張りに触れたことをお話してくれました。
引っ越しを伝えるとまさかの反応⁉
前回、タイから離れるとお話しましたが、このコラムがアップされている頃には私と娘は日本に帰っていると思います。
なのでこれは少し前のお話になりますが、タイを離れると決まって以来、娘にそのことをいつ、どう伝えるかをずっと考えていました。
以前、ドイツから日本に戻ったときも、日本からタイに行ったときも、娘はまだ小さかったのでどう伝えようかとか考えたこともなかったのですが、周りから「5歳になると、引っ越すことがどういうことか、分かる子は分かるからお友達と離れるのが寂しくて泣いちゃう子もいる」と聞いて……
仲のいいお友だちがいて、幼稚園も大好きな娘なので伝えどきを見計らっていたところ、娘が「じぃじ、ばぁばに会いたい!」と言ったので、
「今だ!」と思い、
「じゃあ、じぃじとばぁばに会いに日本に行く?」と聞いてみたら
「行くー!!!」と言うので、
そこからはもうポジティブ作戦!!
「じゃあ◯◯の大好きな飛行機に乗れるね!」
「日本に帰ったらお友だちのあの子にも会えるね!!」
「大好きな綿あめもすぐ食べられるねー!」
という感じで日本に帰ることを楽しみにさせたら、目をキラキラさせて「早く日本に行きたいっ!」と。
「でも日本に帰ると幼稚園のみんなに会えないよ?大丈夫?今のおうちともバイバイしなきゃいけないんだよ?」と聞くと、「おうちやみんなと離れるのは寂しいけど……日本行くー!!!タイにはまた来ればみんなに会えるよ!」と言われました(笑)
嫌だと泣かれたらどうしよう、と少しは心配していたのですが……いらない心配でした(笑)
楽しいことから伝えたのがよかったのかな?
いいタイミングで伝えられて、結果的に良かったです。
ただ、その後も「幼稚園行きたい」と言うことがあったので、「日本に帰ったらタイのお友達にはすぐ会えないんだよ」という事はきちんと伝えました。
本人はよくわかっているのかいないのか……とにかく日本に帰ってじぃじとばぁばや友だちに早く会いたい!という感じで(^◇^;)
やはりタイのお友だちにはすぐ会えると思っているのかも……本人がこの先戸惑うようなことがあったらそのときはまた話し合いたいと思います。
気づかなかった娘の頑張りにジーン
日本に行くことを伝えた際、
「日本にも幼稚園はあるの?」と聞くので、
「日本には日本語を話すお友だちがたくさんいるよ!」と言うと、
「みんなジャパニーズ?!楽しみー!!」とそれだけで目を輝かせていたのですが、私にはそれがビックリで……。
幼稚園でも子どもの遊び場に行っても、国籍関係なくお友だちをつくって、楽しんでいて、すごいなぁと我が子ながら感心するほどの娘。
2歳の頃からインターナショナル幼稚園で、最初は日本人が1人もいない環境。今の幼稚園も最初は同じ学年に日本人が2人(今は4人)というなかで、コミュニケーションが取れるくらいに英語力が上がっていたとはいえ、周りのネイティブな子たちに比べると伝わらなくてもどかしいこともあったんだろなぁ…と。
ずっと頑張って馴染んでいたんだなぁ。
〝乗り越えて楽しんで生活してくれてありがとう〟と、今回の娘の言葉でいろいろと感じるものがありました。
大変な環境のなかでも、楽しんで生活していたことは母として本当に誇らしいです。
娘にとっても必ず将来の糧になると思っています^ ^
前回一時帰国する前に行ったプーケットで。家族で旅行したのはプーケットくらいでしたが、とっても良い思
バンコクの前に住んでいたブリーラムでは、家の前が牛さんのお散歩道でした。毎日牛さんに会えていたのもいい思い
象さんにも何回も会いに行きました。
中村明花さん/1986年千葉県生まれ。Martモデルとして活躍する5歳の女の子のママ。調理免許、薬膳コーディネーター、幼児食インストラクターの資格を持ち、本誌では「中村明花さんのおかずに飽きたら“タイの知恵”」を連載中。プライベートを掲載したインスタのほか、日々の料理写真やレシピを掲載した料理アカウントも大人気!
★プライベートメインのInstagramアカウント
https://www.instagram.com/sayaka_nakamura3/
★料理メインのInstagramアカウント
https://www.instagram.com/sayaka_nakamura_food/
構成/長南真理恵