Q4.子どもがゲームをしているところを見ていてもいい?
A.4どんなポイントに夢中になっているか把握することも大切
「『ゲームに熱中している姿は見たくない』『親が見ていたらあまり楽しめないのでは』と感じる方も多いかもしれませんが、子どもの特性を理解するのに意外とゲームは有効。例えば『あつまれ どうぶつの森』なら、家具を集めて部屋をつくり込むのか、ずっと釣りをしているのかを把握するだけでも、子どもが得意なこと、苦手なことが見えてくるはずです」
Q5.子どもにとって〝いいゲーム〞ってどんなゲームですか?
A5.「ルール」と「勝利条件」に工夫があるゲームです!
「ゲームの本質は『ルール』と『勝利条件』です。どんな行動をしていいのか、またどんなことをすればクリア(勝利)できるのか。この二つがバランスよく成り立っているのがいいゲームといえるでしょう。ただ単にレベルを上げさせるだけだったり、楽しそうなイラストを使っているだけだったりするものは避けたほうがベターです」
Q6.子どもと一緒にプレーするならどんなゲームがおすすめですか?
A6.「戦略」を学んで実践できるゲームがおすすめです
「『勉強しなさい』と命令するだけでなく、一緒に考えて取り組むことが大切です。一緒にプレーするなら対戦型ではなく、プレーヤーが自由に探索できるオープンワールドゲームがおすすめ。『どっちに進む?』『次、何する?』と相談して協力しながら進めれば、自然と子どもの頑張り方が見えてきます」
教えてくれたのは
サイトウ・アキヒロ先生
亜細亜大学都市創造学部教授。アニメーターとして活躍したのち、任天堂などのゲームディレクションに関わる。人を夢中にさせる方法論を「ゲームニクス理論」として提唱。
「子どもが何に興味を持ち、何に長けているのかを知るために、ゲームを観察する」というのも大切。家族でゲームを一緒に楽しめば、会話が弾む楽しい時間に。こうして見ると、ゲームが子どもの成長にとってプラスになる側面もあるようで安心です。
撮影/中垣美沙 イラスト/たなかまる子 取材・文/高田真莉絵
2024年Mart春号 『週末コトはじめ マストアイテム100 Part8 親子でハマれる知育ゲーム 9選』より