伊豆高原に移住した中村夏子さん(38歳)の話。
Q 移住がきっかけで広がったことは?
A 子育てしながら時間に縛られない 働き方ができ、好きなことが形に
店内は譲り受けたものや夫の手づ くりの棚などで世界観を統一。温もりの ある雰囲気が漂います。
ベイキン グが趣味で、自家製酵母でパンを焼いた りケーキをつくり続けていましたが、よ うやく販売できるレベルに(笑)。
クラフトコ ーラはシナモン、クローブ、コーラナッ ツ、黒こしょう、カルダモン、レモン…… 多くのスパイスが入っています。テイク アウトのみで、ほかに、やまももソーダ や自家焙煎コーヒーなど。
Q 移住で苦労した点は?
A DIYをする際に、暑さや寒さへの 対策不足や重労働に苦労しました
神奈川に住んでいたころは自分の店を持つなん て遠い将来のことだと思っていましたが、ほかに 同じような店がほぼないのでお客様はいそうだと 不用品や空き家を利用して、開店を決断。子育て 中でも週に数日、好きなことを生かせています。
(左)最初に建てた工房は断熱材を入れてなかった ので、暑さや寒さに弱い建物になってしまいまし た。それでもDIYのレベルを超越した立派な工房。
(中)夫は茅ヶ崎で修業を積みオーダーメイドの 靴ブランド「siLo」をオープン。ほかにはない本革 の丈夫で滑らかな靴や鞄を製作、販売していま す。そのほか体験教室を開いたり、革製品のオー ダーも請負い中。ECショップのほか各地のイベン トに出店することも。@shironakamura
(右)木 工作家さんが使っていた廃材を扉にしたアトリエ も同じ敷地内に。3カ月程度で完成しました。廃材 や不用品を二次利用し、蘇らせることで独特の風 合いが生まれます。
撮影/大森忠明 取材・文/金沢由紀子
Mart夏毎日が変わる! Mart的「移住学」 より