長い夏休み、お子さんの夏休みの自由研究は進んでいますか? ぜひ、おすすめしたいテーマが「豆苗の再生栽培」です。
7月30日(土)、普段は一般公開していない、国内最大級の豆苗生産施設「村上農園 山梨北杜生産センター」へ、Mart読者会員ファミリー2組を招待した特別見学会が開かれました。広大な豆苗工場の見学から簡単豆苗料理の作り方まで、幅広い内容!
その様子は改めてリポートしますが、会の中でも豆苗の再生栽培についてのポイントを村上農園さんが教えてくれました。Martのために制作してれた、かわいくて使いやすいワークシートも。この記事の最後でダウンロードできますので、ぜひご活用ください。大人が取り組んでも、きっと楽しく発見がありますよ!
様々な分野から豆苗を知れた見学会で、みんなが豆苗博士に!
見学会に参加したファミリー2組も、野菜を土ではなく水で育てる「水耕栽培」による植物工場を間近で見るのは初めて。そのスケールの大きさに驚くばかりでした。これまで知っていたようで知らなかった豆苗の秘密を、様々な角度から教えてもらい、この日の体験でみな豆苗博士になれたといっても過言でないほどです!
白衣を着用して、非公開だった工場に入った皆さん。「いろいろな仕組みがあり勉強になりました」「広くてびっくりしました」
「Mart会員特別見学会」として開催されたこの会。親子で熱心に聞き入る姿が印象的でした。
出荷できるほどに育った豆苗を、自分の手で収穫体験も。
豆苗について詳しく書かれたリーフレット・ワークシートも用意していただきました。
豆苗の再生栽培は、これからの食糧問題と密接に関わり今すぐできるSDGsアクションでもある!
ところで、豆苗の再生栽培は、みなさんトライしたことありますか? 以前は「節約のために再生する」というイメージも強かったのですが、今、改めて注目を浴びています。ひとつは、Mart夏号での企画でも紹介した「飾る楽しみ」で、再生野菜専用の器も登場しています。そしてもうひとつが、身近なSDGsを知り体験できる野菜であること。カットして残った根元部分を、捨てずに水に浸して育てれば、新しい芽が伸び再び食べることができるのです。
この豆苗の再生栽培ですが、より上手に再生させる方法があるのだとか! 村上農園さんが教えてくれた内容をもとに、私もおさらいしてみました。
【切るところ】
再生栽培する場合は、豆のすぐ上でカットするのではなく、その上にある脇芽(小さな芽)を2つ残すイメージで。こうすると、早くたくさん収穫できるのだとか!
【水の量と、置く場所】
豆の下の根っこが半分くらいつかるほどでOK。少ないと渇いてしまい、多いと根や豆が腐りやすいのだそう。水は毎日交換を、夏は朝夕の2回。日当たりのよい室内が、置き場所としてはベストです。
参加したファミリーも、自由研究用に再生栽培をスタート!
小学1年生の田口さん親子は、「ここで切るとよい」の位置を意識して豆苗をカット。再生にチャレンジ中です。
今までもっと短く切っていたので、ここの位置だとどうなるかな? ワクワクしています。
キャンプでも使っている木製ラックを窓際に置いて、豆苗観察場所にしました。
小学5年生と中学1年生の勝尾さん兄弟は、「明るさの違う場所で育てることでの成長の違い」も観察中。
家の中 明るいところとして、キッチンにセット。
ベランダの日なたに置くとどうなるかな…?
室内の暗いところでも再生栽培。違いが出るのでしょうか?
Mart特別ワークシートはこちらからダウンロード可能です。
たとえば、次のように条件を変えて観察してみると、おもしろい違いが見られると思います。
〈切る位置を変える〉
①脇芽を2つ残す ②1つ残す ③残さない
〈置く場所を変える〉
①明るい室内 ②暗い室内 ③屋外
■1条件で観察 (小学校低学年向けを想定)
ダウンロードはこちら
■2条件で観察 (小学校中学年向けを想定)
ダウンロードはこちら
■3条件で観察 (小学校高学年向けを想定)
ダウンロードはこちら
みなさんもぜひ、チャレンジしてみてくださいね!
取材・文/新里陽子