子どもが料理を手伝いたくなる「お手伝い育」4つのヒント

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もうすぐ夏休み。お子さんが料理を手伝ってくれたらママもパパも助かりますよね? 今回は子どもが料理に興味を持てるようになるヒントや心構えを、Martist・三木芽久美さんに教わります。親が上手にサポートすれば、子どもはキッチンに立つのが楽しくなるはず♪

【1】きっかけづくりは食材に触れる機会から

食材と仲よくなると、料理にも自然に興味がわいてきます。直売所やファーマーズマーケットは、美味しくて新鮮な旬の野菜に都会でも出合えるチャンス! スーパーでは見かけないような、葉付き、泥付き、巨大な野菜なども、子どもの興味を引きつけます。野菜の苗を買ってきて、自宅の庭やベランダで育ててみるのも楽しいですよ。

【2】野菜の下ごしらえは幼児でもできるお手伝い

トウモロコシやソラマメ、タケノコの皮むき、エンドウ豆のさや取りなど、野菜の下ごしらえは、小さな子でも無理なくできる料理のお手伝い。「トウモロコシのひげは、種と同じ数だけあるんだよ」「トウモロコシはポップコーンのもとになるんだよ」などの雑学も交えながら、ママと一緒にやってみましょう。

自分で作業をすると、苦手なものも食べられたりするから不思議です。野菜が嫌いなお子さんも、美味しい野菜に触れる機会をたくさんつくれば、苦手を克服できるかも!

【3】丁寧に作業をして「美味しくなーれ!」のおまじない

調理に興味を持つようなら、一緒に挑戦! 包丁などの危険も伴うので、ルールを守ることを伝えて、基礎もしっかりと教えます。「これができたらかっこいいなー」とお手本を見せながら、包丁の持ち方、立ち方、動かし方などを教えて、切りやすい食材を切ることなどから挑戦させてみましょう。

ママにしかできない難しい作業のときには、「美味しくなーれ!」のおまじないを担当してもらうのもいいかもしれませんね。

三木兄弟のある日の調理実例

小3の弟作のソーセージエッグ朝食。

小6の兄作、鶏の唐揚げ風定食。揚げ物は未経験なのでオーブングリルで焼いています。

兄弟合作で日曜日につくってくれたランチ。

【4】〝好き〟〝やりたい気持ち〟を大切にする

「自分で朝ごはんをつくりたい」「好きなおかずをつくってみたい」そんな発言が出てくるようになったらしめたもの! できるだけその気持ちを尊重してあげるために、あらかじめ必要な材料を用意しておくなどの環境を整えておきましょう。

初めのうちは食べられればOK、栄養バランスが悪くてもOK。今日の料理長を家族に紹介し、「ありがとう、美味しいよ」の感謝の気持ちを伝えながら、みんなでいただきます。こういった声がけひとつで、やる気アップにつながりますよ。

子どもが途中で嫌になったら、無理せずストップ

うまくできなくて「もう嫌だ!」となったときは、そこでいったん終わり。子どもに許可をとってから、このあとはママの本領発揮! 引き継いだ食材を思いっきりかわいく仕上げて、食べるときにもママの失敗談なども交えながらさりげなくフォロー。「もう一度やってみようかな」という気持ちになるように持っていきます。

三木芽久美さんプロフィール
Mart公式アンバサダー=Martistでは、「ハンドメイドの女王」としてDIYなどのジャンルで活躍。小6と小3の男の子のママ。小学校の家庭科の先生としての顔も持ち、慌ただしい毎日。趣味はヒップホップダンス。

イラスト/うてのての(asterisk-agency) 撮影/林 ひろし〈三木さん〉 取材・文/田島えり子 編集/小橋健太郎 構成/Mart編集部

2021年8月号
夏休み直前! 家庭教師ならではの視点で 三木芽久美さんの「お手伝い育」20tipsより

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