Martist三木さんの「夏休みにできる家庭科実習」

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家庭科教師としての顔も持つMartist・三木芽久美さんに、学校以外でもできる家庭科実習のアイデアを教えてもらいました。教え方のコツは「どうしてこうするのか」理由やコツを説明すること。そうすることで子どもたちは挑戦心がかき立てられて、記憶にもよく残るそう。夏休みの家庭学習の参考にしてみてくださいね。

買い物の学習

予算内で買い物ミッションを遂行せよ!

まだ計算がおぼつかないような低学年以下のお子さんには難しいですが、小学校中学年以上なら、お使いで“ 買い物ミッション” に挑戦! 予算を決めて、必要なものを買うにはどうしたらよいかを考えさせます。おつりや消費税の計算など、学校で習った算数の知識もフル活用! 渡したぶんのお金は自由に使っていいことにしておけば「お金を余らせて、おやつを買うにはどうしたらよいのか」などの知恵をしぼることになりますから、子どもの経済観念を鍛えるのにも有効な経験になります。

調理実習

包丁の使い方は定規でマスター


三木さん特製・野菜の皮むき練習用テニスボール。

さすがに、授業でいきなり包丁を持たせるのは怖いので、定規を包丁代わりにして、手の動かし方を練習させます。包丁経験がかなり少ない場合は、粘土を細長くしたものを野菜に見立てて “猫の手” で切ることを教えたり、少し経験値が上がれば、テニスボールに面ファスナーを巻きつけて、野菜の皮むきの練習をするなど、本物を持たせる前に、基礎的な動きを確認するための作業です。

テニスボールを野菜に見立てて包丁で皮をむく練習
絶対にせかしたりせず、ゆっくりでいいので、少しずつビリビリとはがしていけばOK。持ち方、動かし方をしっかり確認できれば成功です。

 

まるで本物みたいな敷石の “米とぎ” 練習

現在はコロナ禍により、本物のお米での調理実習ができないので思いついたオリジナルアイデアです。水槽などに入れる敷石をお米の代わりにといでみました。偶然にも、お米をといだときの糠と同じように水が白く濁ったので、子どもたちも大盛り上がり! とぎすぎると、糠と一緒に美味しさのもとであるでんぷんが溶け出てしまうことなども合わせて伝えました。画用紙に手の動きを書いて、その上をなぞるように動きを練習するのも、コツがつかみやすくなっておすすめです。

画用紙に手前からぐるぐると円を描いて、最後に上向きの矢印。その線に合わせて、手の動かし方を教えました。

カップですくうときも妙にリアルなんです(笑)

まずは水を入れずに、米とぎのときの動かし方だけをしっかり反復。慣れてきたところで水を加えればいいと思います。

三木芽久美さんプロフィール

Mart公式アンバサダー=Martistでは、「ハンドメイドの女王」としてDIYなどのジャンルで活躍。小6と小3の男の子のママ。小学校の家庭科の先生としての顔も持ち、慌ただしい毎日。趣味はヒップホップダンス。

イラスト/うてのての(asterisk-agency) 撮影/林 ひろし〈三木さん〉 取材・文/田島えり子 編集/小橋健太郎 構成/Mart編集部

2021年8月号
夏休み直前! 家庭教師ならではの視点で 三木芽久美さんの「お手伝い育」20tipsより

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