手縫いのおさかなマスクを家族分量産した、ここ数か月。縫い物に自信が無くても、おさかなマスクなら大丈夫。完成すると、縫い目がわからないつくりなので、ハードルも低く俄然私向き♪ と、いうことで今回もまた、張り切ってつくレポします(笑)。発売中のMart8月号の型紙を使って、自分流にアレンジしようと思います。
【おさかなマスクの作り方動画あり】迷わず手縫いで作れる方法
https://mart-magazine.com/life-people/column/77827/
小学校低学年を想定して考えました
型紙をそのまま縮小することも考えたのですが、どのくらい縮小するか考えるのもずぼら派な私にはハードルが高いなと……。この付録の型紙は、ちょうど縫い代部分が1㎝くらいでつくられているので、そこを切り取ってひと周り小さくすることで、案外低学年にはいけそうだと思い、やってみました。
夏用肌着を使って「子供サイズに補正」してみます
子供サイズにするべく、型紙の仕上がり線(縫い線)で布をカット。それぞれ一回り小さくしました。実際に縫うと、さらにそこから縫いしろ分小さくなるので、子供の顔にあててみて「ちょうどいい」と感じたら、このやり方でいけると思います。
生地選びに関しては、夏のマスクは蒸れないものだと嬉しいなと。そこで、夏用の肌着を内側に使うことに(てろてろしておらず、ある程度しっかりしているので、縫いやすいはず)。幸い⁉最初の洗濯でいきなり色移りしてうっすらブルーになった夏肌着があったんです(笑)。有効活用するべく、マスクに生まれ変わってもらいましょう。
切ってみるとこんな感じ
オリジナル型紙と比べると、縫いしろ分が無い状態です。
そしていつものように、カーブを描くように上下を縫い、余分な部分をカットします。※編集部注:この「カーブ」がおさかなマスクのこだわりのひとつ。ここがゆるやかな曲線であれば、鼻やあごまわりがふんわりフィットします(直線すぎると、鼻がツンとしたシルエットになります)。また、この余分な部分は3ミリほど残してください(ギリギリに裁ってしまうと、ほつれやすくなります。おさかなマスクは縫うところを極力少なくしているマスクなので、ここはご注意ください)
表の布は5ミリ幅、裏の布は1センチ幅に両サイドを折り込み、縫います。
そして、中おもて同士にして、中心を揃えて待ち針を上下に打ち、サイドのゴムを通すところを、アイロン代わりの指圧!※編集部注:中おもてとは、おもて布とうら布の、外側になる部分を合わせるという意味です。なぜなら、最後にひっくり返すためです。サイドはクリップなどでとめてもいいですし、このように指圧でもなんとかなります。お好きなやり方で挑戦してみてください。
指圧でサイドが折れたら、ゴムひもをそこにセットしておけば、後で通す必要がないので楽です。※編集部注:ゴムを後で通すやり方もあるのですが、その場合はゴム通しが必要になるため、その手間を省くためにこの時点でゴムをセット(置く)します。
上下を縫います。セットしたゴムを縫い込まないように、サイドの部分はギリギリの縫い目のあたりからスタート。
「え? 縫い目が荒いって? ひっくり返したらビビるぜ?」と、子供に言い聞かせながらひっくり返します(笑)。ちなみに、ひっくり返すと同時に、ゴムの結び目も内側に自動的に収まります。
見てください!ざっくり縫ってもきれいな仕上がり!
おさかなマスクの素晴らしいところは、「縫い目が出ないつくり」ということ。あんなに縫い目がざっくりでも、ひっくり返せばどうにでもなるのです!ずぼらさんに優しいつくり方になっています。上が元の型紙に忠実に作った大人用、下が今回自分流に補正してみた子供用です。
というわけで、2サイズ、同じ型紙をベースにつくれました。夏用肌着の素材がさらさらしていて肌あたりも良く、通気性も良いのでこの夏、重宝しそうです。皆さんも是非、挑戦してみてください。ひとまずやってみると、楽しくなって量産したくなりますよ。
文/加藤文惠