いつ起きるかわからない災害。しっかり備えておかなければと思うけど、「何をどれくらい買ったらいい?」と悩むうちに、準備できないままになってしまいがちですよね。でも実は身近にある100円雑貨で備えることができるんです! 今回は家の中でも地震の際にいちばん危険なキッチンの防災対策をご紹介します!
家のなかでいちばん危険な場所。地震の際はまず逃げて!
キッチンは地震の際に食器が割れたり家電が飛んだりと危険な要素が多い場所。家電は耐熱の耐震マットを敷く、食器収納はすべり止めシートを使う、などの備えは必要です。もし揺れたらすぐキッチンから出ることが大切です。実際にどのように対策をしたらいいか、下記の番号に沿って見ていきましょう!
【1】棚のなかはすべり止めを貼ったボックスで小分けして収納を!
棚にものを収納するときは、すべり止めシートを貼ったボックスに。中のものが割れてもボックスの中で完結し、ケガ防止に。用途別に収納すると、普段使うときもラクになります。
DAISO スクエア収納BOX ダークグレー W19×D25.5×H11.5㎝ ¥110
DAISO すべり止めシート厚手 30×100㎝ ブラック W30×H100㎝ ¥110
ボックスのなかの底と外の底の両方に、すべり止めシートを貼ります。
すべり止めシートを貼っておくことで、大きな揺れがあってもなかのものが飛び出しにくくなります。
【2】取っ手がついた開き戸はS字フックをかけて
取っ手にS字フックをかけておくことで、地震の揺れで扉が開いてしまうのを防ぎます。かけるだけなので、普段の開け閉めも簡単。
DAISO スチールSかけフック 縦幅10.3㎝タイプ4P W5.5×D0.7×H10.3㎝ ¥110
この向きにS字フックをかけることで、普段の生活でも扉の開閉がしやすくじゃまになりません。
【3】ワゴンは対角線上に キャスター止めを
地震のとき、キャスター付きのものは大きく動いて危険です。動かす必要がないときは、対角線上に2個ストッパーを設置し固定を。
DAISO キャスターとまるくん 2個入 DAISO W4×D1.2×H4㎝ ¥110
2カ所にストッパーをつけるだけで、大きな揺れでも動きにくくなります。
【4】食器は引き出しにしまうのがベスト
食器は扉が開いて落下しやすい開き戸より、引き出しに収納を。より対策をするのであれば、耐震ラッチをつけておくとさらに安心。
【番外編】あとづけの食器棚には転倒防止策を!
つくりつけの固定家具ではない場合は、対策を。壁から3㎝離し転倒防止パッドをかませ、壁側に傾けることで倒れるのを防ぎます。
Can★Do 家具転倒防止パッド W6×D5×H1.4cm ¥110
家具の大きさに合わせて、適した数のパッドをかませましょう。
Mart10月号ではこのほかにも、「玄関」「寝室」「冷蔵庫まわり」の防災対策をご紹介! また、普段から持ち歩きたい防災用品や、非常用持ち出し袋などに備えておきたい防災グッズなど、100円でできる防災対策をお知らせしています。ぜひチェックしてみてくださいね!
教えてくれたのは
国際災害レスキューナース
辻 直美さん
災害レスキューナース歴26年と経験豊富。著書に『レスキューナースが教えるプチプラ防災』(扶桑社)。国際災害レスキューナース
Mart2021年10月号 ”まさか”に対する備えもはかどる! 「100円防災グッズ」より
取材・文/植田有希 撮影協力/佐藤まりあさん、山村真里さん 編集/倉澤真由美