働くママが増え、忙しいなかでも仕事と両立して、いかに家事を効率よくこなしたらいいのかを悩んでいる人も多い近年。「時短になる」「家事がはかどる」、そんな目からうろこの収納術を専門家に教えてもらいました。
今回ご紹介するのは、あふれる食器の整理と収納方法。片づけてもすぐに散らかって毎日の家事ストレスになっているなら、すき間時間で考え方を変えてみませんか?
教えてくれたのは
ライフオーガナイザー®川田なゆかさん
元は片づけが苦手。これではダメだ!となったきっかけは長男の小学校入学。気持ちの整理とものの整理を重ねながら、「即捨てる」ではなく「段階を経て捨てる」を実践。
キッチンは自分好みにまとめやすいスペース。「せっかくの自分の場所、毎日楽しく使いたいじゃないですか♪」と前向き。
片づけ収納アドバイザー 北欧ライフスタイル研究家 新倉暁子さん
出産を機に、どんどんたまる家事育児ストレス。気づけば家中にものがあふれてひどい状態に。一念発起し、まずは身の回りの整理整頓からスタート。
ものが多いと思ったら全部出してみて目で確認。今の生活に必要なものを選ぶと、毎日の時短家事につながります。
HOW TO【1】まずは1軍食器を見極める
●自分の好みを知る
ステキな食器を見つけると、つい買ってしまうことがありますよね。そのときが自分の好みを見つめ直すチャンス!食器棚全体を見て、好みから外れたものを分ける作業をしてみましょう。
【実際にチェック!】
・カラフルな食器が好き
・白い食器が好き
・高くても上質なものをそろえたい
・大皿に盛りつけることが多い
・食洗機に入れやすい食器がいい
●生活スタイルを知る
どんな料理をよくつくるのか、どんな盛りつけ方をするかなど、自分や家族の食器使用シーンを思い出しましょう。使う頻度がわかれば取り出しやすい位置に置くことを検討できます。
【実際にチェック!】
・丼ものをよくつくる
・ワンプレートで盛りつける
・人を招くことが多い
・いつも同じ食器を使う
・大皿料理で取り分けることが多い
HOW TO【2】ストレスフリーな収納グッズを使う
●〝隠しすぎる〞は落とし穴?「見える化」持ち手付きストッカー
大事にしまっておいてすっかり忘れている食器のムダなスペースをなくすためには、「中身の見える化」が必要です。片づけが苦手な人は特に、ものの量を把握できていないためあふれたり整理できない状況に。現実的に、この量は必要?と確認しながら片づけを進めると迷いがなくなります。
●静かに引き出せ、お皿が「ガチャガチャしない」ディッシュラック
お皿を立てて収納するとき、お皿同士がぶつかって音がしてしまうことって多いですよね。そんなときは、お皿をしっかりホールドして静かに出し入れできるタイプがおすすめ。すべり止めがあったり、仕切りで倒れないようになっていたり、自宅のキッチン収納に合ったアイテムを選んで、必要量しまうのが理想的!
あふれる食器の〝あるある〞話
「いつか使う」「思い出がある」とたまっていく食器。本当に必要かどうかを見極めることでスペースが生まれ、収納がラクに。
カラフルなプラカップ
子どもが小さいころに買ったプラカップ。友達の人数分必要だから、と大量に。しまっているのをすっかり忘れていて場所も取ります。
来客用カップ
家にママ友を招いていたころにそろえたティーカップ。洗いにくくて普段使いにも出番がなく、ひっそり奥の奥にありました。
高級食器
引き出物でもらった高級ブランド。もったいなくて手放せないうえに、食洗機に入れられなくてライフスタイルに合わず放置。
大切なのは、いま自分はどんな暮らしをしているのか、趣味は変わっていないかなど、「残したいものは何か」を知ること。1軍食器を見極めたら、次は取り出しやすい収納グッズを活用しましょう。
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撮影/宮川 久、中村 香 取材・文/森岡陽子 構成/タカノマイ(Mart編集部)
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