家の中のものが散らかり過ぎて、どこから片づけていいかわからない……そんなお悩みに答えるべく、整理収納アドバイザーに聞いた「収納の適正量」。造りつけ収納の役割を決めれば、新たな収納を増やす必要があるのかどうかがわかります。
造りつけ収納の役割を決める!
収納の適正量は、家計の適正予算と同じ
部屋の片づけを始める前にまずやるのは、各部屋の役割を決めること。
次なるステップに必要なのは、「各部屋や廊下などにある造りつけ収納について、『誰』の『どんなモノ』を置く場所なのかの役割を決めることが大事なポイント」と七尾さんは話します。
「子ども部屋の収納なのに大人のモノが入っていたり、寝室のクローゼットにご夫婦の洋服が混在して入っていたり……。これだと、責任が曖昧になってモノが溢れやすくなります。そのため、造りつけ収納ごとに『誰』の『どんなモノ』を置く場所なのかを明確にすることが大切です。
これを家計管理に置き換えてみましょう! 月の予算が20万円で、食費に5万円、住居費に5万円……というように費目別に予算が決まっていれば、無駄遣いする前にブレーキがかかります。 収納も同じで、自分の洋服は、寝室のクローゼット1面分しか収納できないと決まっていれば、その範囲でやりくりしようとしますよね。
どのクローゼットを誰が使うか曖昧だと、あちこちすき間に突っ込んで容量オーバーになってしまいます。狭くてモノが収まらないとお悩みの方。まずは、この収納の役割(ゾーニング)をしっかり決めて、自分の家のサイズに合った『適正予算=適正量』を把握しましょう」
教えてくれたのは
七尾亜紀子さん
LIFE WITH主宰、整理収納アドバイザー。ブログやYouTubeなどで発信する整理収納アイデアが人気となり、現在SNS総フォロワー数は12万人超。個人宅でのお片づけコンサルティングも実施。
Mart2021年7月号
「片づかない!」を乗り越える5つの対処法 より
イラスト/今井夏子 デザイン/大石妙子 編集・文/橋本嘉美 WEB構成/富田夏子