整理収納アドバイザーのMartsit片岡さん、田口さん、小垰さんにキッチン収納をスッキリ見せるためのコツを教えてもらうこの企画。今回ご紹介するのは調味料のベストな収納方法!新作の調味料を見かけるとつい買ってしまい、ストックが増えてしまう…とお悩みの方は必見。
Martist3名いちおしの調味料も一緒にご紹介します♪
片岡さんはストック収納の見せ方にワザあり!
コンロまわりの掃除のしやすさを第一に考えている片岡さん。
塩こしょうやスパイス、油など出番の多い調味料は引き出しに入れて保管しています。片手で取り出せるので料理中も無駄な動きが省けるのだとか。
「出しっぱなしにしておくとベタベタした汚れの原因にもなるので、使うときだけここから取り出しています」
そして、引き出しに入らない調味料のストックは乾物類などと一緒に食器棚の一部に収納。
種類を分けてゴールドのかごに入れ、前面にカードを入れてラベリング。カゴの色とカードのフォントに手を加えるだけでマルシェ風の見せ収納に!
「カゴを使えば、ざっくり収納でも中身が把握しやすいですよ。同じカラーで揃えれば統一感も生まれます」
推し調味料は「1本で味が決まるもの」
かけるだけ、一振りするだけで味が美味しくなる調味料をヘビロテ。
左側のろく助の塩はおにぎりに、うに味のひしお(麹でつくる発酵調味料)はパスタソースに、トリュフしょう油は卵かけご飯にそれぞれ使っているそう。
「ポン酢とマヨネーズもちょっといいものを使うことで、いつものご飯の美味しさがアップ! 開封済みのものは冷蔵庫に収納しています」
田口さんは定番調味料の使い勝手をまず考える!
使用頻度の高い定番調味料と、たまにしか使わない調味料は別々の場所に収納しています。
定番の塩、砂糖、油などはコンロ近くの引き出しの手前側に配置することで、引き出しを全開にしなくても出し入れしやすいのがポイント。ファイルボックスを活用することで場所が決まり、ごちゃつき防止にも。
「このエリアにたまにしか使わない調味料も一緒に入れてしまうとごちゃごちゃになり、買ったこと自体忘れて賞味期限が切れてしまう……なんてことも。それを防ぐためにも収納場所を分け、ひと目で何があるかわかるようにすることが大切です」
詰め替えやストックの調味料はキッチンの近くの別の棚に収納。買い物に行く前にここを見て、在庫をチェック!
「在庫を把握してから買い物に行くと、収納スペースの余力もわかるので衝動買いも防げています(笑)。大容量のストックを常備している人はキッチン付近にこんな感じのざっくりストックスペースを確保しておくとラクですよ」
推し調味料は「手に入れやすく、素材がシンプルなもの」
普段からドレッシングも手づくりしている田口さん。塩、砂糖、酒、酢といった定番調味料はあわせ調味料をつくるときに味が整いやすいものをチョイスしています。「一番のヒットはコストコのスプレータイプのオリーブオイル。量を調節できるのがとにかく便利!使い勝手がよく、パパもお気に入りです」
小垰さんは木箱を活用して「見せ収納」にも
よく使う調味料だけ出しておく派の小垰さん。
100円ショップで購入したミニサイズの木箱を2つ並べ、砂糖や塩こしょう、パセリなど振りかける調味料を入れています。
「お弁当づくりに使う玉子焼きのグッズも一緒に収納。木箱のおかげで生活感もほどよく隠せます」
ストックの調味料は無印のファイルボックスにイン。コンロの後ろにある棚に収納しています。
高さが1/2サイズのファイルボックスを使い、調味料のパッケージがチラッと見えるようにするのがポイント!
「外側にラベリングもしていますが、パッケージが少しでも見える方が中身を把握しやすいんです。これなら必要なものをすぐ取り出せます」
推し調味料は「お弁当づくりに活用できるもの」
お子さんの塾弁づくりのため、おにぎりが美味しくなる塩や、少量の食材調理に便利なミニボトルの小麦粉と片栗粉を愛用中です。
「コストコのピンクソルトや黒こしょうはお弁当づくり以外にも大活躍。たっぷり入っているので毎日使うのにぴったりなんです」
3名そろって実践しているのは「よく使う調味料とストック調味料をしっかりわける」というシンプルなテクニック。
特によく使う調味料は自分のキッチンでの動線を考えて収納場所を決めてみて。ストック調味料もひと目で在庫が把握できるように整えれば、買い物も断然ラクになりますよ!
撮影/山下忠之 取材・文/丹下紋香