奥行きがあまりなく、立てかけるだけと設置もラク。どこにでも“引っ掛け収納”を生み出してくれるラダーが、オシャレハウスに続々と取り入れられています。今回、プロならではの使い方を教えてくれたのは、インテリアショップ「イデー」のスタッフ、國友輝美さん。「気に入りすぎて3本も買ってしまいました」と笑いながら、自宅でのオシャレな使い方を教えてくれました。
「生活感のあるアイテムを見せて収納することになるので、なるべくすっきりさせるのが大事。隠せるものは袋やカゴに入れて引っ掛けるようにしています。ラダーと同じアイアン素材のS字フック、また『無印良品』の『ひっかけるワイヤークリップ』は、ラダーとの相性が特にいいですね。雰囲気を壊さずに、収納力をグンとアップしてくれます。お洋服を買うときにもらう布バッグも活躍しますよ。大きいもの、重いものは下の方に、軽いものは上にかけると、安全面でも見た目でもバランスが取れます」
油汚れもスグ取れる! “キッチンとハシゴ”の意外な相性
まずは、キッチンでの斬新な使い方。アイアン素材は汚れが落ちやすく、キッチンに置いても心配ありません。いちばん上には、かわいいレシピ本のページを開いて掛けています。本を見ながら料理をするとき、この使い方は便利! 4段目には、大きなS字フックで幅のあるカゴを引っ掛けて、スグに使いたい野菜類を収納。空いたスペースにはバランスを見ながら、小さなS字フックなどでネットバッグ、エコバッグなどを引っ掛け、ごちゃつきがちな食材をうまく収納しています。いちばん下のスペースには、ワインなどの木箱がぴったり。じゃがいものなどの根菜類を入れます。箱を組み合わせることで、ラダーの収納力が大幅にアップします。写真上 IRON LADDER ¥9,000 IRON HOOK L ¥1,200、IRON HOOK M¥900、IRON HOOK S ¥700(すべてイデー/以下の写真はすべて同じものを使用)
毎日の“おでかけアイテム”を一台に集約
リビングには、自分のおでかけグッズをひとまとめにしてすっきり。カフェカーテン用の極小ピンチが、時計やグローブなどの小物を掛けるのに役立ちます。ストール類はそのままバーに掛ければシワになりません。ショルダーバッグはS字フックで引っ掛け、ふだん用バッグはいちばん下に置いたワイヤーカゴにイン。帰宅後にまっすぐラダーに向かって1つひとつ掛けていけば、お出かけアイテムでリビングが散らかることもありません。
洗面所のドライ&ストレージを同時にかなえる
狭い場所に“干したいモノ”が溢れるバスルームにもラダーは便利。隠したいモノはエコバッグやバスケットに入れて吊るし、すっきり見せます。一段目の白のエコバッグにはドライヤーをインし、「無印良品」の「ひっかけるワイヤークリップ」で固定。洗面器やボディブラシも引っ掛けておき、いつもドライな状態にしてカビを防止。洗濯物は通気性のいいベリーバスケットに入れ、S字フックで吊るしています。いちばん下には、もっともカビの生えやすいバスマットを。タオルやバスマットは、使うたびに干しておきたいアイテム。洗面所のラダー活用は、見た目的にも実用的にも理にかなっています。生活感が出やすい場所なので、色をなるべく統一するのがオシャレに見せるコツです。
狭いスペースに、実用的かつオシャレに収納スペースを生み出すアイアンラダー。あなたなら、どこに置きますか?
撮影/小林愛香 構成/永林あや子(Mart編集部)