家族の揃う週末のごはん。手間はかけたくないけれども、せっかくだからなにか特別感のあるものを用意したい! そんな贅沢な願いをかなえてくれる調理家電のひとつがオーブン。料理教室を主宰する安部加代子さんが、オーブンを使ってほったらかしでつくれる「ローストビーフ&夏野菜ロースト」を教えてくれました。
お肉に下味さえつけておけば、オーブンで焼くだけ
休日の夕食にオーブンを活用することが多いという安部さん。ごちそう見えするかたまり肉を使ったレシピが家族に人気だそう。
「加熱作業はすべてオーブンレンジにおまかせ。メインの肉料理だけでなく、野菜も一緒に食べられて、見た目もお腹も満足です! 」
【材料(4人分)】
(ローストビーフ)
- 牛かたまり肉・・・600g
- (A)おろしにんにく・・・大さじ1/2
- (A)塩・・・小さじ1
- (A)黒こしょう・・・小さじ1/2
(夏野菜のロースト)
- じゃがいも・・・2個
- 玉ねぎ・・・ 1個
- にんじん・・・中1本
- ズッキーニ・・・ 1本
- なす・・・小2本
- カボチャ・・・ 1/4個
- 房付きミニトマト・・・2房
- オリーブオイル・・・適量
【つくり方】
- 牛肉に(A)をなじませ、室温に30 分おく。
→冷凍する場合はここで - フライパンに1を入れて強火で表面に焼き色をつけ、アルミホイルに包む。
- ミニトマト以外の野菜をひと口大に切り、天板にのせ、全体にオリーブオイルを絡めてコーティングする。中央にスペースを空け2の牛肉をアルミホイルごとのせる。
- 160℃に予熱したオーブンで30分焼く。
- 天板を取り出し、牛肉に串を刺して中心が温かくなっているかを確認する。30分ほどおいて落ち着かせてから切る。
たっぷりの夏野菜と一緒にお肉を焼いて!
お肉と一緒に、夏野菜を並べて焼くと、野菜もたっぷりと食べられます。お肉は、調理する日に下味をつけてもよいですが、あらかじめ下味をつけた状態で冷凍しておくことも可能。「その場合は解凍後すぐにではなく、30分ほど室温においてから焼くと、焼きムラが出にくいですよ」(安部さん)
オーブン調理は熱風で表面が乾燥しやすいので、野菜をオイルコーティングするひと手間をかけることで表面のパサつきが抑えられて、美味しく焼きあがります。
焼き目をつけた牛肉をアルミホイルに包んでからオーブンで焼けばそのまま取り出すだけでOK。包まずに天板にそのまま置いて焼くと、肉汁が流れ出てしまいます。
フライパンで表面に焼き目をつけた牛肉をアルミホイルで包んでから天板にのせてオーブンで焼きます。
焼き上がりはこんな感じ。中に肉汁がたまっています。
焼き上がった牛肉は少しおいてから切ると、肉汁が流れ出ず断面がきれいです。塩やゆずこしょうでシンプルに食べるのが安部さんのおすすめ。
今回使った家電はコレ!
教えてくれたのは?
安部加代子さん
料理教室主宰・野菜ソムリエプロ。中学生と高校生の男の子のママ。受験フードマイスターや腸活プランナーの資格も持ち、食のアイデアをSNSなどで常に発信している。自宅でもビストロのスチームオーブンレンジを愛用。
Mart2022年夏号 おうちごはんを10倍楽しくしてくれる! 『我が家の週末は 「調理家電」が主役です』より
撮影/山下忠之 レシピ考案・フードスタイリング/安部加代子 取材・文/富田夏子 編集/田島えり子