暑い日のお料理、今年は全部電子レンジに任せちゃいませんか? 電子レンジ調理の達人たちが教えてくれた少しのコツで、だいたいのものはレンチンだけでつくれちゃうんです。この記事ではMartistの滝野香織さんに教わった、家族に大人気のレンチンレシピをご紹介します。
刻んだザーサイでうま味アップ!「担々まぜそば」
「ランチや、子どもが何か早く食べたい……というときにおすすめの一皿。ひき肉にしっかり味をつけて平らにし、上にチンゲン菜を重ねれば加熱しても肉がパサつきません。大人には花椒入りのラー油がおすすめ」
材料(1人分)
中華蒸し麺… 1玉(200g)
ごま油 …小さじ1
チンゲン菜… 1/2株
豚ひき肉… 100g
【A】にんにく(すりおろし) …1/2片、豆板醤 …小さじ1~お好みで、味噌… 大さじ1、砂糖 …小さじ1、ごま油… 小さじ1/2、塩、こしょう …各少々
ザーサイ …大さじ1
白すりごま …大さじ1
ラー油 …適量
つくり方
①中華蒸し麺は袋に切り込みを入れて袋ごと電子レンジで2分加熱する。器に盛ってほぐし、ごま油をまぶしておく。
②チンゲン菜は葉と芯に分け、芯部分は縦4~6等分、葉部分は5㎝長さに切る。
③耐熱皿の上で豚ひき肉とAを混ぜる。その上に②をのせ、ふんわりとラップをかけ電子レンジで3分加熱する。その間にザーサイを粗みじんに切る。
④チンゲン菜を取り出し、ひき肉を混ぜてほぐす。
⑤①の麺の上に、④の肉味噌とチンゲン菜、ザーサイをのせ、白すりごまをかける。仕上げにラー油を回しかける。
\ここがポイント♪/
麺が熱いうちにごま油を!
中華麺は加熱後ごま油を回しかけておくと、ほぐした麺がくっつかない!
ひき肉でつくる自家製ソーセージ「バジルソーセージ」
「これは実家の父がよくつくってくれていたメニューをアレンジしたもの。バジルは生より乾燥のほうが加熱したときに香りが立ちます。フライパンで少し焼いてから食べても美味しいので、ぜひ試してみてください」
材料(6本分)
豚ひき肉… 300g
塩… 小さじ1/2
こしょう… 少々
片栗粉… 大さじ1
白ワイン(酒や水でもOK)…大さじ2
乾燥バジル… 小さじ1
ナツメグ …少々
つくり方
①ボウルに豚ひき肉と塩を入れて粘りが出るまでよく練る。
②残りのすべての材料を加え、全体がなじむまで混ぜる(できれば冷蔵庫で30分寝かせるとより味がなじむ)。
③ラップを広げ、②の1/6量をのせ、空気が入らないように棒状にまとめる。ラップが2重以上巻かれていることを確認してキャンディ包みにする。残り5本も同様に包む。
④耐熱皿に放射状に並べて電子レンジで5分加熱し、ラップをかけたまま粗熱を取る。
\ここがポイント♪/
放射状に並べると加熱ムラが出にくい
ラップにくるんだひき肉は、放射状に並べて加熱すると熱ムラが出にくいですよ。
※使用した電子レンジはすべて600Wです。お使いの機器によって加熱時間は誤差があるので調整してください。
滝野香織さん
Martistとして活躍する管理栄養士。3人の子育てをしながら料理教室を主宰したり、企業へのレシピ提供を行っている。小さい子どもがいる家庭だからこそ、火を使わない電子レンジ調理を重視。
Mart2021年8月号
火を使いたくない日の「レンチン」最大活用術 より
撮影/中林 香 レシピ考案・調理/滝野香織 取材・文/富田夏子 編集/永島 大