Mart読者に聞いたお弁当の悩みで多かったのが、「ワンパターンでマンネリ」「うまく詰められない」の2つ。この二大悩みを解決するべく、〝盛りつけ師〞として活躍するもりたとしこ先生が、読者の実際のお弁当を劇的添削。ビフォーアフターで上手な詰め方を解説します。
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≪お悩み読者≫
角谷さつきさん(37歳)千葉県習志野市在住
小学生と保育園児の息子がいるママ。夫が職場で食べるお弁当を毎日つくっている。「おかずはなるべく冷凍ストックし、3種類以上は入れるようにしています」
【夫の職場弁当】
ほぼ毎日、ご飯の上におかずをのせた「のっけ弁」。おかずは、玉ねぎの焼きびたしを卵とじにしたもの、ペペロンチーノ、鶏チリ、小松菜のおひたし。
【お悩み】NG食材が多く、毎日悩んでいます
「夫からは『お弁当箱ひとつでおかずカップは使わず、食べるときかき込めるように』と言われています。またNG食材を挙げたらきりがなく、カボチャ、なす、トマト、のり、ふりかけ、魚、いも類など……毎日頭を抱えております」
のっけ弁はおかずに大小メリハリをつけて
【ここを変えたい!】
・鶏チリにパプリカを加えて大きめのメインおかずに
・卵はオムレツにして大きなおかずに
・ペペロンチーノはかき込みやすいショートパスタに変更
・色のバランスで黒いおかずを追加
【アドバイス】
厳しい条件のなか、毎朝お弁当をつくるのは本当に大変だと思います。おそらくご主人には見た目なんてどうでもいいことなんでしょうが、つくる側からしたらできるだけ美味しそうなお弁当にしたいですよね。のっけ弁の場合も基本ポイントの「大きいおかずと小さいおかずをバランスよく」は重要です。小さいおかずだけだと、ごちゃごちゃした印象に見えてしまうんです。卵とじをオムレツに変更し、鶏チリも少し大きめにして赤いパプリカを一緒に炒めたことで、真ん中に赤と黄色のメインおかずができバランスよくなりました。
●POINT:汁気のあるおかずは下にかつお節を敷いて
【教えてくれたのは 】
もりたとしこさん
盛りつけ師、料理家。料理本や商品パッケージの撮影スタイリングをはじめ、レシピ提供など幅広く活動。給食事業者や社員食堂、飲食店向けの盛りつけセミナーを開催。
Mart 2021年5月号 別冊付録「詰め方だけで!映え弁入門」より
撮影/高橋ノボル 調理・監修/もりたとしこ フードスタイリング/佐々木のぞ美 取材・文/富田夏子 編集/永島 大
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