Mart読者に聞いたお弁当の悩みで多かったのが、「ワンパターンでマンネリ」「うまく詰められない」の2つ。この二大悩みを解決するべく、〝盛りつけ師〞として活躍するもりたとしこ先生が、読者の実際のお弁当を劇的添削。ビフォーアフターで上手な詰め方を解説します。
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≪お悩み読者≫
能戸優子さん(38歳)神奈川県茅ヶ崎市在住
中学生の息子(双子)と幼稚園児の娘、お弁当は毎朝3人分つくっている。「性別や年齢だけでなく、食べる量や好き嫌いがそれぞれ違うので、合わせるのが大変です」
【中学生の息子のお弁当】
4色弁当(ご飯の上に甘辛豚そぼろ、ミートボール、甘い炒り卵、ポテトのバター炒め、ブロッコリー)
【お悩み】見映えのいい盛りつけができません
ご飯の上におかずをのせる3色や4色弁当をよくつくるんですが、彩りよくできずに困っています。ミートボールを多用しがちなのも何とかしたいです。無造作な感じに見えず、食欲をそそる盛りつけを教えてほしい! 切実です。
斜めのラインと4色のバランスを意識しましょう
【ここを変えたい!】
・大小のメリハリをつけるため、炒り卵→玉子焼きに変更
・そぼろはとろみをつける
・じゃがいもとブロッコリーを交互に♪
・ミートボールをスパムに変更。角切りにして見た目にも変化を
・赤いおかずをプラス(にんじんのたらこ炒め)
【アドバイス】
斜めのラインで詰めると印象が大きく変わります。また、このタイプのお弁当は基本の色をバランスよく入れることと、似た色が隣にこないことが特に重要。炒り卵でもよいのですが、今回は大きさのメリハリをつけるため玉子焼きに変更し、ミートボールが豚そぼろと色味が近いのでスパムに替えました。
●POINT:細かいおかずを適当に敷いた上に大きいおかずをしっかり斜めに置く
詰め方の基本は〝大きいおかずが先で、すきまに細かいおかず〞ですが、このような「のっけ弁」の場合は逆になります。細かいおかずをざっくり敷き詰めた上に、大きいおかずをしっかり配置するときれいに見えます。
●そぼろはとろみをつけたほうが食べやすい
はしで食べるときにポロポロこぼれて意外と食べにくいのがそぼろです。水溶き片栗粉で少しとろみをつけてあげるのがおすすめです。
【教えてくれたのは 】
もりたとしこさん
盛りつけ師、料理家。料理本や商品パッケージの撮影スタイリングをはじめ、レシピ提供など幅広く活動。給食事業者や社員食堂、飲食店向けの盛りつけセミナーを開催。
Mart 2021年5月号 別冊付録「詰め方だけで!映え弁入門」より
撮影/高橋ノボル 調理・監修/もりたとしこ フードスタイリング/佐々木のぞ美 取材・文/富田夏子 編集/永島 大
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