【Martが徹底検証】揚げない唐揚げ…どの裏ワザが正解なの？おいしさで選ぶNo.1を発表！

唐揚げは好きだけど、家で揚げものはやりたくない……という人もいますよね。その気持ち、わかります（かくいう担当編集も自宅で揚げものはほとんどしません）。そんな揚げない派のみなさんを代表して、巷にあふれる「揚げない唐揚げ」レシピを検証。せっかく教わった、もり山さんの最強塩レシピがいちばん美味しく食べられる方法を探しました！

8パターン試しました！

鶏肉はすべてもも肉で、基本もり山の塩だれレシピで味つけし、薄く片栗粉をまぶしたものを使用。フライパンや電子レンジ、魚焼きグリル、オーブントースターを駆使し、全部で8パターン試しました。では、検証スタートです！
（写真右列上から、後述のA、B、C、Dの方法で試した完成品、写真左列上からE、F、G、Hの方法で試した完成品です）

●フライパンで揚げ焼き

A.大さじ3の油で揚げ焼き

【やり方】フライパンに大さじ3の油を入れて熱したところに、皮目を下に肉を入れて弱めの中火で4分焼く。焼き色がついたら裏返し、フタをして2分蒸し焼きに。フタを外して、余分な油をふき取りながら、全体がカリッとするまで焼く。
【感想】表面がカリッとして、中はジューシーな唐揚げらしい食感。冷めてもなかなか美味しい。

B.コールドスタートでじっくり揚げ焼き

【やり方】フライパンに大さじ2の油を入れ、火をつける前に皮目を下に肉を並べて上から大さじ１の油をかける。フタをせず、ゆっくり弱めの中火で10分ほど焼き、裏返してさらに3分ほど焼く。
【感想】火加減が弱かったのか、やや焼き色が弱かった。しかし、火は十分入っていてジューシーさがやや失われていた。

●魚焼きグリル

C.魚焼きグリルに入れて高温で焼く

【やり方】くしゃくしゃにしたアルミホイル（またはグリルに入れられるプレート）の上に油をからめた肉を皮目を上にして並べ、グリルに入れる。強火で5分焼いてから、裏返して3分焼く。
【感想】唐揚げとは全然違うものだけど、焼きたてはとても美味しい。いわゆるグリルチキンとしてはあり。

●電子レンジ

D.ラップをせずに電子レンジで加熱調理

【やり方】油をからめてから耐熱皿に並べ、ラップをせずに電子レンジ（600W)に約10分かける。
【感想】いちばん簡単だけど、いちばん唐揚げとは遠い料理に。パサパサでジューシーさも失われてしまった。

●オーブントースター

E.油をかけてオーブントースターで焼く

【やり方】オーブントースター（1000W、以下同）にくしゃくしゃにしたアルミホイルをしき、肉を皮目を上にして並べ、少量の油をかけて高温で10 ～ 15分焼く。
【感想】唐揚げ感はなし。可もなく不可もなくといったところ。同じような方法なら、魚焼きグリルに軍配が。

F.パン粉をまぶしてオーブントースターで焼く

【やり方】油を染み込ませたパン粉を肉全体にまぶし、Eと同様に10分ほど焼く。
【感想】焼きたてはパン粉がサクサクで、新食感の唐揚げとして美味しい。冷めたあとはやや残念なのでお弁当には不向き。

G.コーンフレークをまぶしオーブントースターで焼く

【やり方】くだいたコーンフレークを肉全体にまぶし、Eと同様に10分ほど焼く。
【感想】クリスピーチキンのようになるかと期待していたが、せっかくのもり山の塩だれをやや邪魔する残念な結果。

H.天ぷら粉をまぶしてオーブントースターで焼く

【やり方】もり山のレシピの片栗粉の代わりに、天ぷら粉を粉のまま薄くまぶして、Eと同様に10～ 15分焼く。
【感想】カリッと食感も、ジューシーさもあり美味しい。唐揚げとフリットの中間のイメージ。冷めたあとも変わらず美味しく食べられる。

Mart編集部の結論

Aの揚げ焼きなら、遜色ない唐揚げ風が楽しめます♪

今回、巷で噂の8通りの方法を試したところ、いちばん美味しかったのはAの「フライパンで揚げ焼き」でした。途中でフタをすることでジューシーさを保ち、最後に油をふき取りながら表面をカリッとさせるのがポイントです。

ほかの方法も、下味や衣などレシピが違えばもっと上手につくれるのかもしれませんが、今回はあくまで〝もり山さんのレシピを忠実に再現すること〞を目的に比較したので、こういう結果になりました。中津唐揚げの特色である、薄づき衣には揚げ焼きがいちばん相性がよかったみたいです。多めの油で揚げた本物の唐揚げにはさすがにかないませんが、もり山さんのレシピの美味しさは十分堪能することができるので、揚げない派の方もぜひお試しください。

撮影／山下忠之　取材・文／富田夏子　編集／永島 大

Mart2021年4月号「おうちの唐揚げ」レボリューション より