ピーマンは縦切りで!野菜博士の湊君が伝授する意外と知らない野菜の豆知識

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最年少野菜ソムリエプロの緒方湊君が、自宅の庭で野菜を植えているシーン。

中学生とは思えない博識ぶりから“野菜博士”として、テレビやマスメディアで話題の緒方湊君。自らを食いしん坊という湊君は、野菜の美味しさ、その魅力を伝えようと、野菜にまつわる情報発信を続けています。そんな湊君が、毎日の食事にもよく登場する、身近な野菜の豆知識を教えてくれました!

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ピーマンはタテに切るのが正解!

ピーマンのイラスト タテ切りカットとともに。

 

 

「お子さんがピーマン嫌いだからと、みじん切りにして、他の食材に混ぜ込んでいるというママたちも多いですよね。実は、ピーマンは、繊維に沿って切ることで細胞が壊れず、苦味成分が減少します。なのでピーマンはタテに切るのが正解!」(湊君)

子どものために、 良かれと思っていたみじん切りが、かえってピーマンの苦味をアップさせていることを知り、今までの努力は何だったのか……とショックを受ける人もいるのでは? 美味しいピーマン選びのコツは、軸の切り口が茶色や干からびたものは避けて、全体がツヤツヤしたものを。ピーマンの角が張った、いかり肩だと栄養分が豊富な証とか。

にんじんの表面のシワは皮じゃなかった!

にんじんのイラスト

ビタミンたっぷりで、常備菜として活躍するにんじん。にんじんサラダが大好きで、ほぼ毎日のようにせっせと皮むきしていたのですが、なんと外側のシワシワは、固くなった実の表面だったと聞いて愕然としました。

「皮は非常に薄く、出荷前の洗浄でほとんど取れてしまうため、表面が乾燥して皮のように見えているだけ。表面に最も栄養があるため、皮むきをしないで、そのまま調理するのがおすすめです」。

美味しいにんじんを見分けるコツは、芯につながる軸が細いものを選ぶこと。食感が軟らかく栄養価も高いとか。

カボチャはワタや種がふっくらしたものが食べごろ!

1/4にカットしたカボチャのイラスト。

「カボチャは収穫後に追熟させることで甘くなります。なので丸ごとカボチャの場合は、皮がごつごつとひび割れ、黒っぽいものほど甘みが増しています。カットされたカボチャの場合は、色が濃いものが、味も濃厚で栄養価も高いのだそう。また熟成してくると、種がふっくらしてきます。ワタがキレイなのは新鮮な証なので、この2つが揃うと食べごろといえるでしょう」(湊君)

あまりにも身近で、毎日のように食べていた野菜について、知らないことが多いことにも驚きでした。スーパーでの買い物の際には、選び方のコツを参考に、美味しい野菜を選んでみませんか?


緒方 湊君

2008年3月生まれ。8歳で野菜ソムリエ、10歳でさらに上級の野菜ソムリエプロの資格を最年少で取得。メディア、農業関係のイベントで活躍中。「いばらき大使」のほか、国の研究機関「農研機構」初の広報アンバサダーにも就任。

撮影/山下忠之 イラスト/harumi  取材・文/酒井明子 編集/橋本嘉美 (HEAVEN)

Mart春号「おうち緑化で癒される♡」より

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