秋田県在住のMart読者・眞坂さんおすすめの「豆富かすてら」。秋田県内ではポピュラーな食べ物で、スーパーや道の駅などで買って食べるのだとか。豆富って豆腐のこと? カステラだから甘いの? 食べ方は? など疑問がいっぱいの「豆富かすてら」について教えてもらいました。
豆腐が原料の高たんぱくなローカルフード
豆富かすてらは、水気を切った豆腐に砂糖や卵などを混ぜてなめらかな生地にし、専用の銅鍋でじっくり焼き上げたもの。秋田県の中でも横手エリアの特産品として知られ、植物性たんぱく質が豊富な体にやさしいローカルフードです。
「お豆腐を甘くしたものが秋田ではカステラと呼ばれているなんて!と皆さんびっくりされますが、ほんのり甘い素朴な味がおつまみやお茶うけにぴったりなんです。日持ちしない豆腐を長持ちさせる工夫から生まれた家庭の味です」
(左から)豆富かすてら(200g) かぼちゃ¥430、プレーン¥330、くるみ¥430(藤倉食品)
冷酒と合う!おつまみに
カステラというとお菓子のイメージですが、豆富かすてらはお酒のおつまみとしてもおすすめなのだとか。
「秋田県民は豆富かすてらといぶりがっこが出てきたら、甘い、しょっぱいのエンドレスで食べることができちゃいます(笑)。お刺身のように、わさびじょうゆをつけて食べる人もいます。冷酒によく合いますよ」
おやつにしてお茶やコーヒーと一緒に
もちろん、お茶やコーヒーとは相性抜群!
「冷やして食べればしっとりクリーミーで夏のおやつやデザートにおすすめです。レンジで少し温めて食べると、焼きたてのふわっとした感じが出るのでどちらでもお好みでぜひ味わってみてください」
手巻き寿司の具材に
ほかには、サラダに混ぜたり手巻き寿司の具材として使うこともあるとか。
「お寿司の甘い玉子焼きにも似ているので、細長く切って手巻き寿司に入れても美味しいですよ。サラダ用には小さく切って、グリーンサラダのトッピングにしたり、ポテトサラダに混ぜ込んだりもします。マヨネーズとも意外と相性いいと思います」
味のバリエーションもあります
今まで紹介してきたのはプレーンの豆富かすてらですが、味のバリエーションもあります。写真のかぼちゃやくるみのほか、チーズやチョコレート、黒豆と全部で6種類。国産かぼちゃをせいろで蒸して練り込んだかぼちゃ味は、バターと生クリームが少し加わってリッチな味わい。かぼちゃの種も入っています。くるみ入りは、ナッツの香りや食感が、なめらかな豆富かすてらのアクセントに。サイズも値段も手ごろでお取り寄せできるので、食べ比べを楽しんでみてはいかがですか?
【お問い合わせ先】
藤倉食品 http://www.akita-fujikura.com/
※豆富かすてらは、要冷蔵で届きます。賞味期限20日ほど。
撮影/小林愛香 フードコーディネート/加藤彩子 取材・文/富田夏子