「ふがし」というと、どんなお菓子を思い浮かべますか?静岡県には他県では珍しいピンク色のふがしがあって、通称「さくら棒」と呼び、県民の間で長く食べ続けられているんです!昭和の半ば頃から、県内の花火大会やおまつりの屋台、観光地のお土産屋さんの軒先で販売されてきました。「子どもの頃に買ってもらって食べた」「たまに食べたくなる」など、ちょっと特別な日のおやつとしても馴染みのある、いわば静岡県民のお菓子版ソウルフード。現在でも県内には独自の「さくら棒」をつくるメーカーが数軒ありますが、今回は三島市でふがしの製造と販売をしている「麩の菓 おふや」のさくら棒と珍しいフレーバーのふがしを紹介します!
さくら棒は長さが目印、子どもと比べても長い!
特徴はなんといってもその長さ!棒状の麩に白砂糖がコーティングされたそれは約90㎝!お店などで束になって陳列されていると、一見おかしとは思えないくらいのインパクトがあります。思わず写真を撮りたくなってしまうほど、初めて見た人は驚くこと間違いなしの見た目です!
さくら棒(約90㎝) ¥600
ハーフふがし(約45㎝) ¥300
三島甘藷のやきいもふがし(14㎝×6本) ¥600
かつぶりつくもよし、食べやすくカットするのもアリ!
さくら棒をそのまま上から贅沢にかぶりつく食べ方もありますが、ちょっとずつ食べたいときや大人数でシェアするときには好きなサイズにカットして食べることもおすすめ。ブレッドナイフを使うと崩れることなく、きれいに切ることができました。
食感はさっくり。噛んでいくともちもちとして、口の中でゆっくりとろけていきます。甘すぎず、サクサクした口あたりはやみつきになってしまいます。飲み物はミルクや紅茶と合うので、おやつにぴったりです!
「ハーフふがし」は複数買いしたくなる多彩なフレーバー
気軽なおやつとして人気なのが長さ45㎝のハーフふがしは、さくら棒、いちご、黒糖、めろん、ぶどう、ばなな、オレンジ、抹茶、ちょこ、みるくの10種類。県内のお客様にはさくら棒がダントツの人気で、ほかにもぶどう、チョコ、ミルク、いちごなどが人気とのこと。黒糖は一般的に食べている方が多いので、オンラインショップで根強い人気があるのだとか!
今回はいちご、ぶどう、ちょこ、みるく、ばななの五種類を食べ比べてみました!ピンクのいちごは、牛乳と一緒に食べたくなるような懐かしさを感じる甘い香りに包まれます。紫のぶどうは思わず夢中になるフルーティーさで、サイダーをおともに食べたくなりました。見た目も鮮やかな黄色のばななは、ひなまつりやハロウィンなどイベント時にも使えそう。茶色のちょこはビターな香りで甘すぎず、コーヒーや紅茶と一緒に大人のおやつに。みるくはやさしい甘さなので、小さな子どもからご年配の方にも良さそう。どのフレーバーも、麩そのものの風味をしっかり味わえました。
まるで焼きたて?!リアルな味わいの「やきいもふがし」
思わず、「やきいも?!」と目をこらしてしまうくらいリアルな見た目と香りがするやきいもふがし。大量生産はできないため、数か月待ちとなるくらい大人気なのだとか!
袋を開けたとたん、ほくほくとしたやきいもが頭に浮かぶようなやきいもの香りに包まれました。
それもそのはず、マスクメロンに匹敵する甘さを持つ三島市産のさつまいもペーストを砂糖蜜に溶かして練りこんでいるのだそう。皮の色もリアルで、まるでもちっとした本物のおいもを食べているようでした!
好きな長さに切ってストック容器に入れてもかわいい!
「おふや」のさくら棒やハーフふがし、やきいもふがしはどれも一本ずづ手づくりで、3日間かけてつくられているのだそう。富士山の雪解け水に恵まれた土地だからこそ、麩や素材の風味を存分に活かしたふがしになるのだそう。担当の伊丹さんによると、最近ではさくら棒を地元の方が県外の方に頼まれて買いに来る、というパターンも増えているそうで、ほかにも手土産や誕生日や返礼品などお祝いのギフトとして購入される方も多いとのこと。購入は直営店、県内の高速道路のSA、PA、土産物店、オンラインショップで購入可能。静岡県民が愛してやまない、さくら棒をはじめとした長いふがし。ぜひ、おやつに味わってみて!
【お問い合わせ先】
三島食品株式会社 https://www.ofuya.com/(麩の菓 おふや)
写真・文/松下文香
※この記事に掲載されている価格は税込価格です。