ナチュラルフードスタイリストでもある、Mart WEEKENDERの米澤可奈子さん宅にお邪魔すると、まず驚くのはグリーンの多さ。リビングにあがると、大人の背と同じくらいの丈のものや、新芽を出した小さな鉢たちなど、たくさんのグリーンに囲まれ、澄んだ空気とともに居心地のよい空間が。
家族同然のグリーンが皆のコミュニケーションツールに
これらの植物は、結婚前から夫の佑也さんが育てているもの、子どもの誕生と同時に迎えたものとさまざまなタイミングで家にやって来たもの。
「夫婦の共通の趣味なのですが、好きな種類は夫と私で少しずつ違って。それがまた、面白いんですよね。手間をかけすぎても成長を妨げ、元気がないときはしっかりケアすると生き返る。パワーも癒しも感じる植物の存在は、いつしか子どもたちにもかけがえのない、家族のような存在になっています」と可奈子さん。
お気に入りショップで「どれを迎えようか?」と悩む時間も楽しい
夫婦で平日の休みが重なったときは、グリーンショップ巡りがデートコース。今日の目当ては家族で育てる野菜苗。「子どもたちも小6・小4・小1と全員小学生になり、育てることを積極的に経験させてあげたいなと、野菜の苗をチョイスしました」。
育てやすさと、食べる瞬間を楽しみに選んだのは、丸なすの苗と…
こちらのきゅうりの苗。
一緒に、ずっと気になっていたグリーンカラテアオルナータ(左)を店頭で見つけ、購入。深緑の葉にピンクの線が魅力的。
お店でこうして、店員さんとコミュニケーションを取るのも、大切な時間と考えているそう。「そこでの会話でグリーンへの興味が増すことも。遠出しなくても、身近なスポットでこうして人やモノにときめくことのできる時間、大切にしたいです」
【訪れたのは「プロトリーフ ガーデンアイランド玉川店】
培養土メーカー直営の都内最大級のグリーンショップ。観葉植物から野菜苗まで幅広く揃う。東京都世田谷区瀬田2-32-14 玉川髙島屋S・C ガーデンアイランド2F ☎03-5716-8787
https://www.protoleaf.com/
新顔をみんなで囲んで“家族会議”
購入したグリーンは、家族みんなにお披露目するのが米澤家の恒例イベント。「パパ、これなあに?」「葉の線がピンク色だね」となゆちゃん、になちゃん、ゆとくんも興味津々。
「家族の絵」にもグリーンが登場するほど!
好みの鉢に植え替え、今日から家族の一員に
まずは、鉢を好みのものにお引っ越しします。プラスチック製で軽さが魅力ながら、ニュアンスのある鉢にカラテアを。
「水やりする瞬間は、ふと安らぎますね。子どもたちも積極的にお世話してくれます」
「土の手触り」と「育てる喜び」が子どもたちの貴重な経験に
お店で「大きい野菜を収穫するなら、このくらいの大きい鉢に植え替えて」とアドバイスをもらい購入した15ℓ野菜用の鉢。
この鉢になすときゅうりの苗をパパと子どもたちで植えつけ。「大きくなあれ!」。みんなの心がひとつになる瞬間です。
撮影/林ひろし 取材・文/新里陽子
Mart2023年夏号 「発足!Mart WEEKENDERたちの“アソビ場”ルポ」より