SDGs、私たちに出来ることから!【Martist upcycle fes.】開催レポート

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3月12日、13日の2日間にわたって東京都港区麻布台の飯倉片町アネックス6Fイベントスペースにて開催された、Mart公式アンバサダーの「Martist(マーティスト)」が、自ら考え計画したイベント「Martist upcycle fes.」。準備期間を経ていよいよ迎えた当日の様子を、レポートします。会場ではフリーマーケット、ブランド出店、不要な食料品を募るフードドライブ、オリジナルエコバッグの販売と、盛りだくさんの内容でした!

初日はフリマ商品の搬入もあるため、朝早くから会場に入ったMartistの皆さん。事前に作っていた担当表をもとに、この日の予定を確認。「私、この時間こっちに入れるよ」「OK、そのほうがいいね」と、調整し進めていました。「やはり、当日にならないと分からないことも多いですね、ドキドキしています。でもみんながいるので、大丈夫と安心しきっているところもあります」(片岡牧子さん)

 

 

 

 

受付に、体温チェックと消毒アイテムもセットして準備OK

応援の気持ちを込めて、Mart編集部の担当者がつくった紹介パネルも設置。

「捨てる」が「引き継ぐ」に! フリマで感じたこと

フリーマーケット会場に出品されたアイテムは、Martistやその家族、知人、Mart編集部スタッフ有志からのもの。今回のフリマの趣旨「自分にとって不要なものは、誰かにとって必要なもの。捨てるのではなく、その必要な人へ渡ってほしい」に賛同して持ち寄られ、生活雑貨から洋服、靴と様々なものが集まりました。

「自分が出品したものを、買ってくださった方がお会計にいらして。本当に買ってくれるんだ、使ってくれるんだ! とすごく嬉しかったです」とMartistの滝野香織さん(左)と土肥愛子さん(右)はにっこり笑います。

 

出品されていたテーブルクロスの購入を迷っていた来場者さんと話す、Martistの蓮見京子さん(左)。「これ素敵ですね」「この値段なら欲しい!」と会話も弾みます

値段のつけにくい細々したものはセットにするなど、出品方法も工夫を凝らしました。

当日は私たちMartスタッフ有志もお手伝い。ライター加藤(右)と服の陳列していた土肥さんは「同じ思いを持ってくださる方たちがいるのが、とにかく心強いです」

得意を活かして出品したMartistも

不用品だけでなく、この日のために得意分野を活かし商品を用意したMartistも。ハンドメイドが得意な三木芽久美さんは、イベントロゴやメッセージをデザインした缶バッジ、蓮見京子さんはインストラクターの資格を持つアイシングクッキーを手作り。どちらもセンスよい商品で、来場者さんの目を引いていました。

 

 

自宅にあった缶バッジキットで作ったそう。「エコバッグにつけてもかわいいですね!」

自宅のインテリアで使っていたアイアンかごにクッキーをディスプレイする蓮見さん。

食べるのがもったいないくらい! 可愛らしいお花と鳥のクッキー。

出品ブランドの商品は、改めてSDGsを考える場に

今回のイベントの趣旨に賛同し出店されたブラントさんのブースにも、多くの方たちが足を止め商品を購入していました。

「たくさんの声をかけていただきました。最近ネットで購入することが多かったのですが、こうして対面でお話を聞きながらのお買い物は、学びも多くて応援したい気持ちになりますねと。何よりその言葉が嬉しかったですし、SDGsという言葉に対して、どんなことが出来るのかなと私も迷っていた時期があるのですが、メッセージを持っている商品を通して、私たちの生活とつながっていると感じました。皆さんにも届いたようで、嬉しいです」(吉田葵さん)。

密を避けながらの会場で、ゆったりお買い物を楽しむ方たち。「私たちの思いを伝える場をいただけたことに感謝です」とi.Rina-アイリナ-のめぐみさん(左)。

服の廃棄を出さない、布地を無駄にしない事を心がけた商品たち。ブラウスだった布から作ったシュシュ。

koiro.tripの商品は、もともとは海に出てしまったガラス製品。

「シーグラス」となり、新しい息吹が吹き込まれたアクセサリー

2日間の期間中、9ブランドが出店。春満開!な出品者ブースでした

オリジナルエコバッグも大容量サイズなのに軽い、畳めると大好評でした。

思いは人をつないでくれる!

Martistの皆さんは、今回のイベントを通して気づいたことがたくさんあったと言います。最大の気づきは「思いは人をつなげるきっかけになる」ということ。

イベント来場は基本的に予約制でしたが、会場前を通りかかった一般の方も、多数来場していました。

「フリーマーケットやっているので、よかったらと声をかけると、それじゃあと覗いてくださる方たちが。帰り際、購入されたものを持っている姿を拝見したり、声をかけていただいたり。何かを発信することでこんなふうに人とつながれるんだなと。多くの学びがありました」(片岡さん)

 

「会場では、来場された方・出店の方・私たちスタッフと、スマホで写真や動画を記念撮影する場面もたくさん見られました。みんな、笑顔で、ハツラツとしていて! SNSも便利だし大好きですけれど、こうしてリアルに人とつながれるのは、かけがえのない時間。感謝しかないです」(吉田葵さん)

 

たくさんの方たちの笑顔と、たくさんの思いに触れた2日間。SDGs自体は多岐にわたり、また深いテーマではありますが、まず「できることから少しずつ」が継続しやすく、また、誰もがはじめやすいと感じました。
総売上は会場費に当てるほか、オリジナルエコバッグの収益の一部は子ども食堂に寄付を予定しているそうです。

撮影/志波慎寿介、取材・文/新里陽子

 

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