久しぶりに前屈をしたら思うほど体を倒せず驚いたことはありませんか?イーク表参道 副院長・高尾美穂先生に伺うと、体が硬いとケガをしやすいほか、疲れやすいなど、健康へのリスクもあるのだそう。でも大丈夫!大人になってからでも改善できます!柔軟性を高める3つのストレッチを先生が実演してくれました。毎日ワンセット行うだけでOKです。ぜひ今日から実践して!
教えてくれた専門医
イーク表参道 副院長 高尾美穂先生
産婦人科専門医・婦人科スポーツドクター・ヨガ講師。婦人科専門医として、女性の健康をサポートしつつ、それぞれのライフステージ・ライフスタイルに合った治療を提案する一方、スポーツドクターとして、女性のプロアスリートへのサポートも行っている。
体が硬いと疲れやすい?さまざまな健康リスクが!
人は生まれたときはみんな同じだけの柔軟性を持っています。でも体を動かさずいつも同じ姿勢でいると関節の周囲の筋肉が硬くなってしまい、「体が硬い」という状況になってしまいます。
体が硬いと「疲れやすい」「ケガをしやすい」「猫背になる」といったことが起こりがちですが、これだけではありません。体が硬いと血流がよくないために内臓の機能が低下する、体が硬い人は体を動かさない生活スタイルの人が多く生活習慣病にもなりやすいなど、さまざまな健康リスクが潜んでいます。
「私はもともと体が硬いから」という人でも、毎日欠かさずストレッチをすれば必ず柔らかくなるのでぜひやってみてください!
体を柔らかくするストレッチのポイント
- 毎日少しずつでいいので続ける
- 入浴後、夜にするのがベスト
- 痛気持ちいいくらいにとどめる
筋肉は、副交感神経が優位になっている時間のほうが緩みやすいので、ストレッチは交感神経が優位な朝よりも副交感神経が優位な夜のほうが効果的。また、体が温まって筋肉が伸びやすい入浴後に行うのがおすすめです。
痛いと感じるほどだと筋肉が防御反応を起こしかえって硬くなってしまうので、無理してやりすぎないように気をつけましょう。
毎日各ワンセットで柔軟性アップ!高尾先生おすすめストレッチ
1:どすこいストレッチ
両足を大またに開いて腰を落とし、肘で脚を押し広げる。胸を開くように意識して。ゆっくり呼吸をしながら10秒間体勢を維持する。
2:股関節回し
両手を肩幅に開いて床につける。右足の前側全体を床につけ、左足を床についた手より外側にくるように大きく踏み出す。股関節を前後に回すように10回体を動かす。
さらに右足のつま先を立てて10回体を動かす。足を逆にして同様に各10回行う。
3:肩甲骨ほぐし
両足を肩幅に開き、後ろで手を組んで椅子の背にのせ、膝を屈伸して体を10回上下させる。手の組み方を逆にして、さらに10回上下させる。上下幅は数cm程度でOKなので、胸をしっかり開いて行って。
【高尾先生のアドバイス】
最初はきつくても、毎日続ければ2カ月で変化を感じるはずです!頑張ってください。
Mart編集部が選んだキーアイテム
レッグウォーマーでふくらはぎを温めながらのストレッチが効果的
「体幹から遠い部分から血流が滞りがちなので、入浴後はレッグウォーマーでふくらはぎを温めながらストレッチをするのがおすすめです」(高尾先生)。
独自の編み方で、足首にあるツボ・三陰交を温熱刺激。さらに、特殊保温・発熱素材で抜群のポカポカ効果。靴下サプリ まるでこたつレッグウォーマー¥1,800(岡本)
しっかり体を温めポカポカが長続きする入浴剤
筋肉は温めることで柔軟性が上がるため、ストレッチ前の入浴で十分体を温めておくとストレッチの効果が上がります。その際、血流循環を促し、筋肉をほぐしてくれる炭酸入浴剤を使って入浴すれば、温浴効果もさらにアップ。
ハーブの香りで気分スッキリ。バブ メディキュア ほぐ軽スッキリ(6錠入)¥750(花王)
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撮影/石田純子(光文社写真室・ストレッチ分) 取材・文/須賀華子 構成/タカノマイ(Mart編集部)
Mart2019年11月号
私も家族も元気でHAPPY カラダの疑問に答えます「体が硬いと病気になりやすいって本当?」より