高尾美穂先生の優しい一言で心が軽くなる!お悩み処方箋⑤よく眠れません

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結婚、出産、仕事の重責、更年期の訪れ……。Mart世代の30~40代女性は、さまざまな理由で心身ともに大きく変化を迎える年代です。不調を感じても忙しくてそのままにしてしまいがちですが、本当は誰かに相談して受け止めてもらいたいですよね。

そんなMart読者から寄せられたお悩みについて、産婦人科医の高尾美穂先生にやさしいアドバイスをいただきました!今回は、なかなか眠れないという睡眠についてのお悩みです。

悩める女性の心を軽くしてくれる!高尾美穂先生


産婦人科専門医・婦人科スポーツドクター・ ヨガ講師。産婦人科専門医として、女性の健 康をサポートしつつ、それぞれのライフステージ・ライフスタイルに合った治療を提案する一方、スポーツドクターとして、女性のプロアスリートへのサポートも行っています。雑誌やテレビほかさまざまなメディアでも、女性のお悩みへの優しいアドバイスが好評です。

【Q】短い時間で起きたり、夜中に目が覚めたりしてぐっすり眠れません。

いざ布団やベッドに入っても、なかなか眠れなかったり、寝ても夜中にふと目が覚めたりすると、早く寝なければと焦ってしまいますよね。ぐっすり眠るためには、どうしたらいいのでしょうか?

【A】40 代以降の中途覚醒はよくあること!目が覚めても眠る努力を

眠りに関するお悩みを抱えている40代女性は、実は多いんです。人間は年齢を重ねるほどエネルギー消費量が減って、必要な睡眠時間は短くなります。そのため、40歳を超えて睡眠時間が短くなるのは自然なことなので安心してください。適正な睡眠時間は人によって違いますが、昼間に眠くならない睡眠時間が目安。朝、目が覚めてもスッキリしないと感じるなら、睡眠時間が足りていません。

ただ、この年代で多くの人が悩んでいるのが、睡眠時間の確保だけでなく、中途覚醒についてです。夜中に目が覚めても、すぐにまた眠れればよいのですが、そのあと眠れなくなってしまうと睡眠の満足度が下がってしまうんですよね。

なかなか眠れない女性のイラスト

目が覚める原因のひとつはトイレ。これについては、寝る数時間前から大量の水分や、アルコールやカフェインを含む利尿作用のあるものをとらないようにすることである程度防げます。

でももうひとつは、実は理由がありません。なにか問題があるのかもしれない……など、心配しすぎると余計に眠れなくなってしまいます。よくあることなので、考えすぎないようにしましょう。

いずれにしても重要なのは、一度目が覚めても暗さをキープしてすぐに眠る努力をすること。何時かな?とスマホを見るのはアウト! トイレに行く際も部屋の灯りをつけずにフットライトを使うなど、体や頭が覚醒しないようにしてくださいね。また、疲れて眠れるように日中にしっかり体を動かすのもいいですよ。

【高尾美穂先生のアドバイス】

お悩みにアドバイスする高尾美穂先生

Mart webでは「高尾美穂先生のお悩み処方箋」を、月に一度の配信で連載中。更年期、PMS、睡眠、自律神経など、30~40代の女性に多い体や心のお悩みに答え、心にしみるあたたかい言葉で、やさしく背中を押してくれると好評です!ぜひこちらもご覧ください。

撮影/中林 香 イラスト/モリナオミ 取材・文/酒井明子 編集/倉澤真由美

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