高尾美穂先生の優しい一言で心が軽くなる!お悩み処方箋③肩こり・腰痛がひどくてつらい!

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

忙しい毎日を送る、Mart世代の30~40代女性。不調を感じても忙しくてそのままにしてしまいがちですが、本当は誰かに相談して受け止めてもらいたいですよね。そんなMart読者から寄せられたお悩みについて、産婦人科医の高尾美穂先生にやさしいアドバイスをいただきました!

悩める女性の心を軽くしてくれる!高尾美穂先生


産婦人科専門医・婦人科スポーツドクター・ ヨガ講師。産婦人科専門医として、女性の健 康をサポートしつつ、それぞれのライフステージ・ライフスタイルに合った治療を提案する一方、スポーツドクターとして、女性のプロアスリートへのサポートも行っています。雑誌やテレビほかさまざまなメディアでも、女性のお悩みへの優しいアドバイスが好評です。

【Q】年齢を重ねるにつれ、肩こりや腰痛がひどくなってきました。

家事に子育てにと体を動かすことが多く、肩も腰もつらい、という人が増え始めるMart世代。肩こり腰痛の原因や、日常生活の中で気を付けるべきことなどを、高尾先生に教えていただきました。

【A】股関節や肩まわりの関節可動域の狭さが原因。動かせば十分改善できます

腰痛についてはヘルニアや腰椎すべり症といった整形外科的な病気や、卵巣腫瘍など婦人科に関する病気が隠れている可能性があります。まずはこれらの病気がないか調べてみてください。

そのような病気がないのに腰痛や肩こりが起きてしまうのは、子どものころに比べて関節可動域が狭くなったから。子どものころは外で走り回って遊んだりすることで全身を動かしていましたが、大人になるとそんな機会は激減してしまいますよね。そのため、股関節や胸椎の動きが悪くなってしまうんです。

前にかがむ動きをするとき、股関節ではなく背骨から曲げてしまい、股関節の代わりに腰椎を使いすぎることで痛みが出てしまいます。

高尾美穂先生

肩こりは、肩を動かさないと肩まわりの筋肉が固まってしまい、周辺の各部位への負担が積み重なって痛みが出てしまいます。さらに、パソコンやスマホを操作すると首が前に出て、重たい頭を首だけで支えることも原因に。

肩こり・腰痛を改善するには、正しい体の動かし方を身につけて、関節可動域
を狭くしないことが大切です。

腰痛の改善には、股関節を水泳の平泳ぎのような動きで全方向に動かせるのが
理想です。普段するなら、股関節まわりのヨガやストレッチがいいですね。

肩こりの改善には、肩への血流を増やすことが大切。肩まわりの筋肉をいろいろな方向にぐるぐる回すのも効果的。

股関節と肩まわりは可動域がとても広く、動かすとつながっている周囲の多く
の筋肉もいっしょに動かせるのでお得!可動域は年齢を重ねても広がるもの。あ
きらめずに頑張ってみてくださいね。

\これもチェック!/

高尾美穂のぐるぐる体操
日常の中で簡単にできて、続けるうちに肩の可動域が広がる体操を、先生自ら教えてくれます。気になる方はぜひチェックしてみてください!

高尾美穂先生のアドバイス

高尾美穂先生のアドバイス

Mart webでは「高尾美穂先生のお悩み処方箋」を、月に一度の配信で連載中。更年期、PMS、睡眠、自律神経など、30~40代の女性に多い体や心のお悩みに答え、心にしみるあたたかい言葉で、やさしく背中を押してくれると好評です!ぜひこちらもご覧ください。

撮影/中林 香 イラスト/モリナオミ 取材・文/酒井明子 編集/倉澤真由美

- 関連記事 -

    マガジン
    【Mart春号】
    2024年3月28日発売
    ¥980
    マガジン
    【Mart春号】
    2024年3月28日発売
    ¥980