【フェムテック×漢方】合わせ技で生理の悩みと上手に付き合えるかも!

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【漢方医学】は、中国から伝わった医学をもとに日本独自で発展したものです。一方、【フェムテック(Femtech)】は、「Female(女性)Technology(テクノロジー)」からできた造語で、女性が抱える健康の課題をテクノロジーによって解決する製品やサービスをいいます。

どちらも、女性が自分のからだの変化と向き合いながら楽しく生きていくためのツールとして、今注目されています。今回は、女性の悩みのなかでも「月経不順」をテーマに、【漢方】と【フェムテック】をうまく活用して快適に過ごすことを解説します。ぜひご覧ください。

月経不順はなぜ起こる?

月経不順は、正常とされる月経周期にあてはまらないものをいいます。産婦人科診療ガイドライン(婦人科外来編2020)によると、我が国における正常の月経周期日数の定義は「25~38日」とされています。

この月経周期は、多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)、高プロラクチン血症、早期卵巣機能不全などといった病気が原因で乱れてしまうことがあります。

ただし、病気が潜んでいなかった場合、月経不順の原因としてはホルモンバランスの乱れによるものが多いとされています。

とくに、30〜40代のプレ更年期といわれる世代では、閉経が近づき卵巣機能が低下し始めることで、女性ホルモンの分泌が減少します。女性ホルモンは月経をコントロールしているため、十分に分泌されないと月経周期は乱れてしまうのです。

ホルモンバランスの乱れは加齢だけでなく、以下のような原因でも起こります。

  • 生活習慣の乱れ
  • 過激なダイエット
  • 肥満
  • ストレス
  • 疲労
  • 冷えなど

このように月経不順は、ストレスや疲労といった日常のちょっとした変化でも起こりやすいのです。

月経不順と上手に付き合うための3つの提案

では、月経不順の原因がホルモンバランスの乱れであった場合、どのように対策していけばいいのでしょうか。
ここで「ためない」「向き合う」「受け入れる」の3ステップを紹介します。

【1】ためない(ストレスや疲れをためない工夫をする)

まずは規則正しい生活を基本とし、ストレスや疲れをためないようにしましょう。

精神的ストレスは、脳の視床下部に影響を与えるので、ホルモンの分泌を不安定にします。
日常的にストレスをためないようにするのはもちろん、たとえストレスを感じても、うまく発散できるよう自分なりのストレス解消法をみつけておきましょう。

また、疲労や過度な運動、ダイエットなどの身体的ストレスも、ホルモン分泌を乱し、月経不順の要因となります。睡眠や休養を十分にとり、からだに負荷をかけすぎないような生活を心がけましょう。

【2】向き合う(2か月間の基礎体温を記録する)

ストレスをかけない生活でホルモンバランスを崩す要因を排除できたら、次は、自分のからだときちんと向き合いましょう。

自分の月経周期を知ることは、自身のからだのリズムを知ることにつながります。基礎体温を記録していくことで、次の月経のタイミングを予想し、備えることができます。

基礎体温は、ドラッグストアなどで手に入る婦人科体温計を用い、朝起きてすぐに舌の下で検温することにより計測できます。ある程度のリズムをつかむために、少なくとも2か月間の基礎体温を記録しましょう。

月経初日から約2週間は低温期で、基礎体温が上昇し高温期に入るタイミングで排卵が起こります。高温期は12~14日続き、再び低温期に入ると次の月経が起こります。

【3】受け入れる(フェムテックアイテムの活用)

さて、ここでいよいよフェムテックの登場です。フェムテックを上手に活用できれば、急な月経にも落ち着いて対応することができます。

<月経の悩みにおすすめのフェムテック>

・吸水ショーツ

ナプキンでもタンポンでもない新感覚のサニタリーショーツです。ナプキンのようなごわつきがなく、洗って繰り返し使うこともできます。

楽天1位獲得 [Be-A 公式] 吸水ショーツ サニタリーショーツ02

・月経カップ
膣内に挿入して、経血をカップ内にためる生理用品です。慣れてくれば、モレやムレなどデリケートゾーンの不快感も軽減され、経血量もチェックできます。

<a href="https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/1TVNLJJMVVU?utm_source=unsplash&utm_medium=referral&utm_content=creditCopyText">Unsplash</a>の<a href="https://unsplash.com/@goodsoulshop?utm_source=unsplash&utm_medium=referral&utm_content=creditCopyText">Good Soul Shop</a>が撮影した写真

・デリケートゾーン専用のケア用品

専用のソープや消臭ミストなどであれば、通常のボディソープのような洗い過ぎも起きず安全に使うことができ、月経時でもニオイを気にせずに過ごせます。

ピュビケア オーガニック フェミニン シフォン ソープ 220mL

最後にご紹介するのは、月経周期をコントロールする方法です。正常なサイクルに戻すことで、不定期に訪れる月経に振り回されることなく、自分のからだや心に起こることを受け入れることができます。

・低容量ピル
避妊効果以外にも、排卵痛、月経痛の緩和、経血量の減少、そして月経不順の改善などさまざまなメリットを目的に使われます。

2019年の国連人口部の統計では、婚姻・同棲関係にある女性における日本のピルの服用率は0.9%でした。一方、 カナダは43.7%、ドイツは42.3%、アメリカは11.4%で、これら先進国のピルの平均服用率は24.6%なので、他の先進諸国に比べて日本は極めて低い服用率であることがわかりました。

月経不順でお悩みの方には漢方もおすすめ

「月経不順を根本的に改善したい」
そんな人におすすめしたいのが漢方薬で体質改善を目指す方法です。

月経不順は、ストレスや疲労、冷え、加齢などによるホルモンバランスの乱れによって起こることが多いとされています。

月経不順の改善には、

  • 血流を改善して子宮や卵巣に栄養を届け、子宮の働きを回復する
  • 冷えや疲労によるホルモンバランスの乱れを改善する

といった漢方薬を選びます。

また、月経不順の原因となっている過度なダイエットや肥満、ストレスなどにアプローチすることで根本からの改善を目指す場合もあります。月経不順は、妊娠や更年期障害にも大きくかかわりますので早めの対応が重要です。

漢方薬で心とからだのバランスを整えることで、月経不順だけでなく、月経痛や頭痛、イライラなどさまざまな不調を同時に改善することも可能です。

月経不順におすすめの漢方薬

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):体力虚弱で、疲れやすく冷え症や貧血の傾向がある人に

からだを温め、血(けつ)の巡りや水分代謝を整えて余分な水分を排出し、足腰の冷えや月経不順を改善します。
【あす楽】【第2類医薬品】ツムラ漢方当帰芍薬散料エキス顆粒 1.875g×20包

・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):比較的体力があり、のぼせや足の冷えがある人の月経に伴う症状に

血の巡りをよくすることで、月経痛、月経に伴うイライラや月経不順、月経異常などを改善します。また、血流をよくすることでしもやけやシミなどにも用います。
【送料無料】【あす楽】【第2類医薬品】「クラシエ」漢方桂枝茯苓丸料エキス錠 48錠(3個セット)

・桃核承気湯(とうかくじょうきとう):体力中等度以上で、月経に伴うのぼせや便秘がある人に

血流をよくして、気の巡りを整えるので、月経に伴うイライラや精神不安、月経痛や腰痛、のぼせ、便秘などの症状を緩和します。
2個セット【送料無料】【あす楽】【第2類医薬品】「クラシエ」漢方桃核承気湯エキス顆粒 24包

また、体力が中程度以下の方で、月経に伴うイライラや精神神経症状があり、疲れやすく、冷えがある場合は、加味逍遙散(かみしょうようさん)がいいでしょう。
【第2類医薬品】 ツムラ漢方 加味逍遙散エキス顆粒 20包(10日分) あす楽対応


漢方薬を選ぶときは、きちんと合ったものでないと効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が起きることもあります。

どの漢方薬が自分に合っているのかを見極めるのはなかなか難しいですが、最近は「あんしん漢方」などのAI(人工知能)を活用したオンライン相談サービスも登場してきましたので、一度、相談してみるのもいいでしょう。

AIを活用し、漢方のプロが効く漢方を見極めて自宅に郵送してくれる「オンライン個別相談」が話題です。

●あんしん漢方


 

自分のからだを知り、自分のからだを大切に生きよう

漢方は江戸時代から時間をかけて発展してきたのに対し、フェムテックが本格的に日本で知られ始めたのはここ数年です。

歴史こそ違いますが、両者の発展に共通するものは、女性の人生を生きやすく快適に過ごすことを可能にするということです。

時代を越えて見直され、開発されてきた【漢方】と【フェムテック】。私たち女性は、これらを上手に活用しながら、忙しく変化するライフステージにも柔軟に対応し、自分のからだを大切に愛でるように過ごしていきたいですね。

<この記事を書いた人>

薬剤師 竹田由子
大学院で臨床薬学を専攻、病院で10年勤務、結婚後は調剤薬局勤務、ライターとしての活動も始める。腎機能低下を機に、月経痛への鎮痛剤使用量を漢方で減量成功した経験がある。元漢方・生薬認定薬剤師で薬膳漢方マイスター。「日常の不調はまず漢方」をモットーに生活を送る。病院時代の長いDI経験を生かし、薬の面から分かり易くサポートしたいと考えている。
●あんしん漢方

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