30~40代になると、ほくろがあることで妙に老けて見えるように感じることも。「ほくろって予防できるの?」「とったらきれいになくなるの?」など、なかなか人に話を聞く機会のないほくろについて、お話を聞きました。
教えてくれたのは
アオハルクリニック院長
小柳衣吏子先生
順天堂大学医学部卒業。同大学病院勤務を経て、2011年にアオハルクリニック院長に就任。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本抗加齢医学会専門医。著書『美肌の王道』(日経BP)が好評。
そもそもほくろとは?
ほくろは、良性の皮膚腫瘍です。数は個人差があり、まったくない人もいれば、全身で50個以上と多い人もいます。ほとんどは少年期から青年期にかけて増えますが、女性の場合、妊娠期や産後にホルモンバランスが変化する影響で増えることもあります。
ほくろによって、色素の量の違いなどから色が違ったり、表面が盛り上がったり、逆に平らだったりなど、さまざまです。
残念ながらほくろができないように予防をする方法はありません。
気になるほくろ、除去できる?
できてしまったほくろが気になる場合は、レーザーやメスでとることができるので、美容皮膚科に相談を。
小さなほくろはレーザーで蒸散させてとることができます(大きなものはメスでとります)。部分麻酔をするため、レーザー自体の痛みはありません。レーザー照射によってえぐれた皮膚はパッチを貼って過ごすと、2週間程度で新しい皮膚ができ、赤みや凹みは3 ~ 4カ月で気にならなくなります。
ほくろがガン化するって本当?
ほくろのほとんどが良性ですが、なかにはごくまれにガン化するほくろも。次の「悪性のほくろのサイン」がある場合は注意し、急にほくろが大きくなったときには、皮膚科を受診してください。
悪性のほくろのサイン
- ほくろの形が左右非対称
- ほくろのまわりがギザギザしている
- ほくろの色が均一でなく、濃淡が混じっている
- ほくろの直径が6㎜以上ある
- 少しの刺激で血が出る
- 触ると硬い
上半身や顔にできる「赤ほくろ」って何なの?
30歳を過ぎて、上半身や顔に真っ赤な小さなほくろ状のものができてきたという人はいませんか? これは血管の成分が硬くなってできる良性の腫瘍で、原因は老化です。気になる場合には、普通のほくろと同様にレーザーでとることができます。
編集部が選んだキーアイテム
コラーゲンドリンクで皮膚の再生を促して
「コラーゲンペプチドは皮膚の再生を促しますので、レーザー照射後に摂取するとよいですね」(小柳先生)。独自のスーパー果実由来の美容特許成分などが配合されたコラーゲンドリンク。1本あたり8.2kcalと低カロリーなのもうれしい。ザ・コラーゲン〈ドリンク〉 50㎖ ¥270 ※編集部調べ(資生堂)
再生した新しい皮膚を保湿でしっかりガード
レーザー照射後の再生したての弱い肌を外部刺激から守るには、セラミドの働きを補い、バリア機能を助けてあげるのが◎。べたつかず軽い使い心地なため、夜だけでなく朝のメーク前にも使えます。キュレル 潤浸保湿 フェイスクリーム 40g〈医薬部外品〉 ¥2,530 ※編集部調べ(花王)
紫外線だけでなく可視光線もしっかり対策
紫外線はもちろん、紫外線よりも肌の奥に届き、肌ダメージの原因になる可視光線(ブルーライト含む)もしっかり対策してくれる頼もしいUVクリーム。高保湿で化粧下地としても使えて便利。アオハル® リペル UV トーンアップクリーム 30g SPF50+ PA++++ ¥2,750 ※編集部調べ(ロート製薬)
※掲載中の情報はMart誌面掲載時のものです。
取材・文/須賀華子 編集/倉澤真由美 構成/Mart編集部
2021年6月号
カラダの疑問に答えます「ほくろが増えるのはなぜ?」より