生活している以上、汚れてしまうのは仕方ないこと。特にキッチンは、汚れだけでなく、ぬめりや焼け焦げなど汚れの種類もさまざま。掃除には手間がかかり、考えるだけでうんざりしてしまいます。そんな汚れを楽に落とし、清潔に保つコツをお教えします。
油やぬめりが蓄積する前に! きれいを保つワンアクション
料理をつくるたびに汚れが発生するキッチン。汚れたらすぐ拭くのが基本ですが、油汚れや水垢など頑固な汚れも多く、拭くだけではきれいにならないことも。掃除も大変な場所ですが、掃除のタイミングやつけ置き方法を覚えておけば、重曹やキッチン用漂白剤であっという間にピカピカになります。
掃除は余熱で汚れがゆるんでいるときに!
ガス台の汚れや油は熱くなるとゆるむので、調理後の余熱があるうちに掃除をすると楽ちん。汚れがひどいときは重曹やクリームクレンザーなどを使うと、より効果的です。五徳などもこのタイミングでつけ置きすると汚れが落ちやすくて楽です。
汚れが強力なストレーナーはつけ置きで解決!
網目のゴミを取ったら、ストレーナーをビニール袋に。水と泡状台所用漂白剤を入れて、15秒ほどシェイク後に、15分ほど放置します。徐々に水がにごってきて、すすぐとピカピカに。長く放置しすぎると、ストレーナーが傷むので要注意。放置時間は15分まで!
①網目に挟まったゴミなどは、最初に取り除いておきます。
②ビニール袋に泡状台所用漂白剤と水を入れて15秒ほど振ります。
③15分放置すると汚れが浮き出てきて、水が徐々ににごってきます。
④取り出して水洗いをすれば、驚くほどきれいに!
シンクの傷が汚れを増やす。やさしく拭いていつもピカピカに
シンクに傷がつくとそこに汚れがたまってしまいます。掃除のときは傷がつかないようにスポンジのやわらかい面で一定方向に拭きましょう。水分もカビのもとなので、使用後は軽く水気を取り除くのが◎。
生ゴミのいや~なニオイは重曹で撃退!
弱アルカリ性の重曹には、酸性のニオイを発する生ゴミを無臭にする力があります。ニオイ防止のためにゴミ箱に重曹を入れたり、重曹水を直接吹きかけたりするだけでも効果的!
教えてくれたのは
髙橋ゆきさん
家事代行サービス「ベアーズ」の取締役副社長。家事代行サービスのパイオニアで、家事研究家、日本の暮らし方研究家としてテレビや雑誌などのメディアで活躍している。2015年には世界初の「家事大学」を設立、学長も務める。プライベートでは1男1女の母。
毎日使うキッチンはどうしても汚れがたまりやすい場所。そして食品を扱う場所でもあるので、特に清潔に保つ必要があります。日々の掃除は欠かせないからこそ、少しでも楽な方法を身につけましょう。
Mart春号 掃除も洗濯もストレスフリー! ほったらかしと先回りで“ゆる家事”生活より
撮影/平林直己 取材・文/酒井明子 編集/富岡幸子