新エリアで一番のお目当てのアトラクション「美女と野獣”魔法のものがたり”」へGO! 世界のパークのどこにもない、日本オリジナルの新アトラクションということで事前情報がなく、どんな内容なのかめちゃめちゃ楽しみです。Mart読者の野田彩加さん(32歳)も一緒に体験してきましたよ~。
前回ご紹介した、ベルが住む村を抜けて奥に進むと、高さ約30mの野獣の城がど~んとそびえたっています。霧に包まれたような神秘的な世界観(石橋の下から、蒸気を使って霧のようにしているそうです)、時折聞こえるフクロウや獣たちの鳴き声……雰囲気たっぷりの演出に映画のシーンが蘇ります。向かって右奥に見える背景の山々もリアルすぎてビックリ! 映画同様の門を抜けると長い石橋が……アトラクション入り口が長い石橋という今までにないスタイルに、すでにここからワクワクドキドキが止まりません!
入り口にはおなじみのロゴが
背景の山々のリアルな雰囲気にビックリ
石橋の両側には悪魔のような像が灯りを支えている
城の上部には多くのガーゴイルが配置
石橋を渡りきった先の正面玄関。
石橋の先にはお城の入り口が。恐ろしい形相のガーゴイルなどが配されていてなんだか異様な雰囲気に。野獣と対決したときにガストンが叩き割った石像もこの中にあるのでしょうか?
そして狭い廊下を進むと応接室や玄関の広間など、映画に出てくる部屋が待機列になっていました。そこの詳細は後日、別の記事で細かく書きますね!
大きな魔法のカップ型のライドに乗って!
アトラクションの乗り場に到着です。お城のキッチンを模した乗り場となっていて、コンロの姿になってしまったシェフ・ブーシェがディナーの準備をしていましたよ。あの「ひとりぼっちの晩餐会」のシーンですね。
ライドは最大10人乗りの魔法のカップ、ここで驚いたのが、感染症予防対策としてライドの中に飛沫防止シールドが設置されていたこと。これなら安心にアトラクションを楽しめますね。
最大10人乗りの魔法のカップ型のライド
コンロ姿になってしまったシェフ・ブーシェがお出迎え
映画に登場したシェフ・ブーシェ
映画のストーリーに沿って名シーンを巡る!
さあ出発です! 大きな木製の扉が開くと、そこにはベルが「ひとりぼっちの晩餐会」を行ったダイニングルームが。魔法のカップは不思議な動きでクルクル回転するのですが、そのたびにテーブル上の装飾が変わるという驚きのショーが繰り広げられます。映画を忠実に再現した、ナプキンやスプーンが踊ったり、シャンパンがポーンと開く場面に気分も最高潮に。
周りに配されている食器棚の中で踊るお皿たちの映像もお楽しみですよ。最後のほうに一瞬、隠れミッキーが現れる瞬間があるので興味のある人は注意して見ててください。
ここで注目すべきはこの後も登場するキャラクターたちが、オーディオアニマトロニクスというディズニーオリジナルの技術によりリアル感を醸し出していること。キャラクターが音楽やセリフと連動して生きているような動きをするのです。今回、このアトラクションはウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオのアニメーターたちも参加して制作されたそうですよ。中には1991年公開の映画にかかわったスタッフもいたということ。より忠実に再現できているのはそんな背景もあるからですね。
部屋に入ると大きなダイニングテーブルにひとりで座るベルの姿が
ダイニングテーブルの周りをライドは回転しながら回ります
このシーンの主役・ルミエールももちろん登場
食卓の上が次々に変化していき、テンション上がります
周りの配された食器棚の映像。隠れミッキーにも注目
雪に覆われた城の庭で二人の気持ちが近づいて…
次の部屋に入るとそこは雪に覆われた庭。さっきまでとは違って、冷たい空気が流れていて実際に雪降る空間にいるかのようでした。ベルと野獣が歌う「愛の芽生え」の曲に合わせて2人の距離が徐々に近づいていくところが再現されています。ベルのためにいつも大活躍してくれる馬のフィリップとのおしゃべりや、優しさを思い出した野獣が小鳥たちと戯れている場面は心がポッと温かくなりますよね。
馬のフィリップとおしゃべりするベル
優しさを思い出し、小鳥と戯れる野獣
魔法が解ける感動のあのシーンが!
バルコニーで寄りそうベルと野獣。ルミエールやポット夫人たちもそれを見守っています。そこに、野獣をやっつけようと村人が襲撃! そして、ついに”あの瞬間”が! 映画のスト-リー通りの展開が特殊な映像と技術で見事に再現されています。思わず涙を流してしまった私たち、何度も見たくなること間違いなしですよ。
そして、感動の余韻の中、最後の部屋に移動します。荘厳なボールルームでは、人間に戻ったルミエール、コグスワース、ポット夫人とチップが見守る中ダンスを踊っているベルとアダム王子が。フェザーダスターとフットスツールもいましたよ~。
すでにここまで来ると自分も演者の気分になり流れる曲を一緒に歌ってしまいました♪ その曲はもちろん、アカデミー賞にも輝いた「美女と野獣」。ロマンチックな気分にうっとり浸れます。
ラストにはあのバラも登場し思わず拍手を。入念に計算された演出に、アトラクションというより本当に映画のシーンに入り込んでしまったような素敵な8分間でした。
撮影/小林愛香 取材・文/西岡直美 ⓒDisney