今年のゴールデンウイークは、子どもと一緒にサステナブルを学んでみるのはいかがでしょうか。カフェで美味しい野菜やゆばを食べながら、あるいは肥料造りを体験しながら環境について考えることができるイベントが開催中です。学校での勉強とはちょっと違う刺激になり、良い思い出ができるはずです!
「CIRCULAR FARM MUSEUM」とは
4月22日~7月下旬まで、東急プラザ銀座7階で開催されているのは、サステナブルエンタテイメントスペース「CIRCULAR FARM MUSEUM」です。ここでは、視覚的・体感的に衣類廃棄の問題とその解決方法である「肥料化」について学ぶことができます。
衣類の廃棄問題と「肥料化」の工程を学べるコーナー
現在日本では年間約50万トンの衣類が廃棄されていると言われていますが、このイベントを開催するクレサヴァ株式会社では、廃棄衣料を肥料化し土に還す取り組みを行っています。天然繊維だけでなく、ポリエステルやポリウレタン、ナイロンなどの化学繊維からの肥料化ができるのがすごいところ。この取り組みによりファッション業界が抱える大量廃棄を解決しようとしているんです。
3つの部屋でそれぞれ衣類廃棄の現状・化学繊維の影響について映像や展示とともに学ぶことができます。
「こんな風に海が汚れてしまっているんだね」とイメージすることができますね。
世界の海にはプラスチックごみが1億5000万トン存在していて、さらに年間ジャンボジェット機5万機分が捨てられていることを視覚的に表したものも。
クレサヴァ株式会社では、安価に作れるけれど廃棄されると環境に負荷のかかるポリエステル素材に変わり、和紙などの天然繊維を使用した服をつくっています。和紙が衣類になるなんて意外ですが、吸水・吸湿・速乾性・UVカット効果・消臭効果など機能性に優れているのだそう。どんな手触り?と実際に触れるコーナーもありました。
廃棄された衣類から肥料をつくる過程を学べるコーナーでは、破砕・粉砕したあと肥料にするために発酵させる繊維を実際に触ってみることもできます。服が肥料になるなんて不思議ですが、クレサヴァが開発したテクノロジーで作られた肥料には、肥料に必要な成分が含まれ土を活性化する効果があり、その土で作った野菜は栄養価が高くなるのだとか!
京都・美山の自社農園の野菜・ゆばを堪能できるレストラン&バー「YUBA」
たくさん学んでお腹がすいたらレストラン&バー「YUBA」へ。京都・美山の自社農園でつくられた野菜・ゆばをふんだんに使用したメニューが豊富です。「湯葉づくし御膳/1,980円(税込)」は本当にゆばづくし!こんなにゆば料理のバリエーションがあるんだ!と思いつつ箸を進めると、その美味しさに驚きます。特に「丹波朝霧鶏のゆば衣揚げ」は湯葉の衣がカリカリなのに対し、中のお肉がとにかくジューシーです!
衣類を肥料化する過程を体験できる「CIRCULAR FARM Lab」
「CIRCULAR FARM Lab」では、実際に衣類からつくられた肥料をつかった野菜づくりを体験できます。
まずは栽培キットを880円(税込)で購入。ネギ・バジル・キャロット・ラディッシュ・トマトから選ぶことができます。
粉砕・破砕された繊維に発酵有機物を好きな配合で混ぜていきます。
しっかり混ぜると肥料のもとが完成します。このあと肥料になるまでには時間がかかるので、肥料になったものと交換。あとはおうちで育てましょう!
栽培キットのケースにシールを貼ったり、ペンでお絵描きなどをしてオリジナルの栽培キットを完成させることができます!
栄養豊富な野菜の購入も可能
「京都マルシェ」では、京都・美山の自社農園でつくられた野菜などを販売しています。
京野菜コーナーでは新鮮な野菜がたくさん!
栄養豊富な土でつくられた野菜は色味が濃く、つやつやとしていて美味しそうです。
調味料や湯葉、アイスなども販売しています。
各500mLで販売されている豆乳は「美山豆乳(黒)/864円(税込)」と「美山豆乳(白)/648円(税込)」の2種類があります。どちらも豆の風味が感じられつつ、すっきりと飲みやすい!お土産におすすめです。
「CIRCULAR FARM MUSEUM」は学ぶ・味わう・体験するのバランスがちょうど良いので楽しみながらサステナブルを学ぶことができる場所だと感じました。ぜひお子さんと一緒に体験してみてくださいね。
イベント開催日時:4月22日(土)~7月末<期間限定>
会場:東急プラザ銀座7F
入場料:無料・予約不要
CIRCULER FARM MUSEUM
取材・文/松本果歩