Mart11月号の表紙を飾った吉田羊さんが持っているブーケは、10月号に引き続き東京・千駄ヶ谷のVEINオーナーフローリスト山口香織さんによるもの。
秋をテーマに、ローズヒップ、ダリア、ドライアンドラ、サンダーソニア、フィリカを使っています。
「秋の豊作」をイメージして
秋の豊作をイメージしてつくったという今回のブーケ。それぞれの花についても聞きました。
「トマトのヘタがついているような実がかわいらしいローズヒップに、ダリアは小ぶりな鎌倉ダリアを使っています。鎌倉ダリアは花びらが均一に並んでいて、コロンとしたフォルムがかわいいです。南アフリカ原産のドライアンドラは、その名の通りドライフラワーのような質感。ただ、お花が咲くまではオレンジの部分がしっとりしています。サンダーソニアは一輪でもさまになるお花。オレンジ色の提灯を吊り下げたような花の形が特徴的です。フィリカは見た目の通りふわっふわの質感。花だけでなく茎までもふさふさの葉をまとっていて、とても愛着がわきます」
「大人の秋」を表現したブーケ
Martの表紙撮影では、実はいつもブーケを2つ用意しています。今回、使わなかったのですが、お蔵入りにするのは惜しいくらいかわいい!
というわけで、WEB限定で公開します。
「ケイトウ、パンパスグラス、クレマチスシード、カンガルーポーでつくりました。ケイトウはお花の部分が硬く、ドライフラワーとしても楽しめます。パンパスグラスは白いほうきのような形状をしています。秋から冬にかけて出てきて、見た目にも暖かい印象を演出してくれます。クレマチスシードですが…クレチマスの花が咲いた後、種をまく準備期間にこの姿に変わるんです。銀色に輝く毛並みがとても美しいです。カンガルーポーですが、カンガルーの足の形をしているところから、この名前がつきました。ピンク以外に黄色やボルドーのものもありますよ」
最後に、山口さんに10月が旬の花を教えてもらいました。
「秋明菊です。キンポウゲ科の植物ですが、葉が菊のようにギザギザしています。この時期になると白やピンクの秋明菊が出回ります。1本に3、4個の蕾をつけていて色もくすんだ色でかわいらしいのですが、ふわっと可憐に咲くお花もまた魅力的なんです」
ここでNEWS! VEINが10月30、31日に福岡の岩田屋にてPOP-UPショップをオープン。お近くの方はぜひCHECKを。
Mart11月号好評発売中です!
【SHOP DATA】
VEIN
東京都渋谷区千駄ヶ谷3-27-8
http://www.themotthouse.tokyo/vein/
※花束の予算は¥3,000~(3日前までに注文)
撮影/榊原裕一(vale.)〈花〉 編集/小川まなぶ