「ロイヤルホスト」では、世界の料理を忠実に再現した海外フェアを行っていました。今年は少し変化した「フュージョンセレクション」を開催。6月21日(水)からは「美味しい英国」と題したフェアがスタートします。
世界の料理とロイヤルホストが融合したアレンジ料理
過去の世界料理フェアはどちらかというと現地の味を再現し、日本にいながら本場の味を楽しむというものでした。今年は「フュージョンセレクション」として、世界各国の料理にロイヤルホストのエッセンスを加えたり、アレンジしたり、“フュージョン=融合”させた料理が食べられます。第1弾ではシンガポールがテーマでしたが、今回の第2弾はロイヤルホストでも初めてという「英国料理」が登場します。
ちょっとした英国の文化も絡めてチョイスされたメニューは6種類。今回実際に食べてみたのは、肉メニューがモリモリの「英国風ギャザリング・プラッター」(¥3,938)。ボリューム満点のプレートでとにかく肉三昧。
英国では日曜日には欠かせない「サンデーロースト」をイメージしたメニューです。いわれは諸説あるそうですが、日曜日の礼拝に行く前にオーブンに塊肉を入れて出かけ、礼拝から戻ってきたころにちょうどいい具合に肉が焼き上がっていてすぐに食べられたことから、一家そろって肉を食べる習慣につながったとか、日曜日に休む小作人に対し地主がねぎらいとして肉料理をふるまったからとか言われているそうです。正確な由来はともかく、日曜日に肉をたっぷり食べるというのはいい習慣ですね。
ロイヤルホストでは、ステーキやチキン、「パスティ」と呼ばれるミートパイなどを盛り合わせ「英国風ギャザリング・プラッター」として提供します。ステーキはアンガスサーロインで柔らかく赤身の旨味がしっかり味わえます。ソースパンに入ったグレイビーソースをかけていただくと美味しさ倍増。肉食派にはやっぱりステーキはたまりません。
ステーキの横にあるのが「カンバーランドチキン」。聞きなれない名前ですが、カンバーランドはソースの名前。ベリーや柑橘類の風味の赤ワインソースで、ガーリックやパプリカ、ハーブの香りのチキンにぴったり。ソースに使われている赤すぐりはレッドカラントとも呼ばれる酸味の強いベリー。その酸味とオレンジの爽やかな香りの組み合わせはとっても新鮮です。
グレイビーソースの隣のソースパンに入っているのは「コロネーションチキン」。これは1953年のエリザベス二世女王載冠式の際に考案された料理で、カレー風味のチキン。そのままでもいいですが、添えてあるケールと一緒に食べても美味しく食べられました。
半月形のパイが「パスティ」。英国風ミートパイです。パスティは英国の伝統的な料理のひとつ。具材は牛肉とじゃがいも、それに“ルタバガ”というかぶに似た根菜などで、パイ生地に包んでアルファベットの「D」の形にし、端をねじって仕上げています。この形も具材も、本場のパスティをイメージしています。パイ生地が好きなら、一番なじみのある味かも。これだけで軽食になるぐらい、しっかり食べ応えがあります。
付け合わせの「ベイクドビーンズ」も英国ではブレックファストやサンデーローストの付け合わせでよく見られるもの。白いんげん豆のトマト風味煮込みで、肉との相性もいい付け合わせです。
1人で食べることももちろんいいのですが、とにかくボリュームがあるので家族みんなでシェアするのもおすすめ。ワンプレートでいろいろな味が楽しめるメニューですが、シェアすればさらに、ほかにメニューも食べられますよね。
定番から平日限定メニューまで英国メニューはまだまだある
今回いただいた「英国風ギャザリング・プラッター」のほかにもフェアメニューはいろいろ。英国料理の「ケジャリー」という魚を使ったカレー風味の米料理をイメージした「英国風フィッシャーマンズカレー」(¥2,838)や、英国と聞いてすぐに思い出す「フィッシュ&チップス」(¥1,078)もいいですね。
さらに、ひき肉とマッシュポテトを重ねてオーブンで焼いた「コテージパイ」(¥1,078)なども楽しめる。「コテージパイ」はなめらかなマッシュポテトとトマト風味の牛ひき肉のフィリング、マッシュルームの組み合わせが絶妙で、ぜひ食べておきたい一品。
肉食派なら、「アンガスサーロインステーキ&チキングリルwithコテージパイ」(¥3,828)をチョイスすればコテージパイも食べられます。こちらはアンガスサーロインステーキ100g、カンバーランドチキン、コテージパイ、ベイクドビーンズを盛り合わせたもの。こちらもなかなかのボリュームです。
平日のランチタイム限定なら「英国風ブランチプレート」(¥1,848)もおすすめ。いわゆる“イングリッシュブレックファスト”として日本でも有名な英国の朝食をイメージしたメニューで、「コテージパイ」も味わえるプレート。ブランチという名称ですが、ランチにもぴったりのボリューム感です。
また、「パスティ(英国風ミートパイ)」(¥528)の単品もあるので、「英国風ギャザリング・プラッター」をシェアするときや「英国風フィッシャーマンズカレー」にプラスするのもいいですね。
そして、今回のフェアでは英国産ビール「BREWDOG PUNK IPA」(¥638)も登場。グレープフルーツ、パイナップル、ライチの香りが漂い、スパイシーな苦みとキャラメルのような甘みを感じるクラフトビールなのだそう。アルコール派には「英国風PUB小皿」(¥2,838)。フィッシュ&チップス、コテージパイ、パスティ、ベイクドビーンズ、コロネーションチキンサラダがセットになっていて、アルコールがなくても食べたくなるラインナップ。こちらもシェアするのもおすすめです。
ちなみにノンアル派には英国産炭酸飲料がありますよ。「フェンティマンス ジンジャービアー」(¥583)は名前には“ビアー”とついていますが、アルコールではありません。ジンジャーの辛味でスッキリした味わい。肉料理との相性も抜群です。「フェンティマンス エルダーフラワー」(¥583)はエルダーフラワーの香りが華やかな清涼感のある炭酸飲料。こちらも食事に合わせたいドリンクです。
意外と馴染みのない英国料理。ロイヤルホスト風アレンジをすることで、食べやすく身近に感じられるようになっています。今回のフェアは9月下旬ごろまでと期間も長めなので、休日の家族の団らんや夏休みのお出かけに、足を運んでみてはいかがでしょうか。
ロイヤルホスト:https://www.royalhost.jp/
取材・文/岡部礼子