Martで毎月連載している地域特派員ミセスによるご当地情報「おもしろいモノ見つけました」。4月号では、石川県ミセスから金沢カレーの情報が届きました。他の地域では見られない特徴的なカレーは、食べると元気になる!と大人気です。
金沢カレーとは?
石川県は比較的古くからインド料理専門店などがあり、豊かなカレー文化が根づいている地域です。唯一、都市の名前がついている「金沢カレー」は、他の地域では見られない特徴的なカレー。黒に近い深い色のドロッとしたルーと、ソースがかかったカツがのっていて、通常のカツカレーとは違った印象です。ステンレス製の舟形皿に盛られており、フォーク(または先割れスプーン)で食べるのが独特。カツや千切りキャベツを食べやすくするためだそう。石川県民は、金沢カレーを愛し、元気のないときやパワーが欲しいときなどに食べているそうです。
金沢カレーといえばチャンピオンカレー
元祖金沢カレーの味が自宅で味わえます! チャンピオンカレー レトルト中辛180g¥300(参考価格)(チャンピオンカレー)
石川県民が愛するカレーのチャンピオン
石川県野々市市にある本店。外観を見ると、思わず入りたくなるビタミンカラーが特徴。土日には行列になることもあります。
金沢カレーの特徴
一, カレールーの上にカツがのっており、その上にソースがかかっている。
二, ステンレス製の舟形のお皿に盛りつけている。
三, 先割れスプーンかフォークで食べる。
四, つけ合わせにはキャベツの千切り。
五, ルーは濃厚でドロッとしている。
六, カレールーは全体にかけ、ライスは見えないように盛りつけている。
これがそのカレー!
キャベツ山盛り! フォークで食べる! ステンレス皿が特徴です
千切りキャベツを別に用意し、好きなだけ盛りつけてカレーと食べるのが結城さん流。「サラダとは違う感覚、カレーの一部です」(地域特派員の結城はるかさん)
こんなトッピングも金沢では常識!
コロッケ
買ってきたコロッケをチャンピオンカレーと合わせれば、ボリューム満点の食事に。カツ同様、ソースをかけて食べます。アレンジでゆで卵をのせるなど、ワンプレートでいろいろな味が楽しめます。
ウインナー
お店ではオリジナルレシピでつくられているウインナーですが、自宅では市販のものを使用。ガツンとくるカレースパイスが食欲をそそります。ライスに千切りキャベツをこんもりと盛りつけて、ウインナーをのせて完成!
金沢カレーの流れ
チャンピオンカレーの創業者・田中吉和氏は1950年代当時、地元の名士たちのためにつくられたレストラン・ニューカナザワに初代チーフコックとして勤務。ここには、カレーの市民アルバやキッチンユキ、インデアンカレーなどの創業者が一堂に会していました。その後、田中氏の開業した洋食タナカのカレーが爆発的な人気となり、金沢カレーの源流となったといわれています。
(参考)http://chancurry.com/
カレー好きな金沢ではイカめしもカレー!
地元の老舗洋食店「キッチンユキ」とコラボ。能登産するめいかと加賀産こしひかりを使用し、自家製しょうゆだれで煮込んだ金沢カレー味のいかめし「金沢カレーいかまんま」が登場。イカの味から最後にくるカレー風味がたまらない! スタンダード、辛口各200g各¥800(錢福屋)
【問い合わせ先】
チャンピオンカレー https://chancurry.com
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取材・文/森岡陽子 フードコーディネート/土肥愛子 構成/長南真理恵
※Mart2019年4月号 「地域特派員ミセス」発のレポート おもしろいモノ見つけました!より
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。