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「コクヨデザインアワード2023」の受賞作品決定

コクヨ株式会社
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“embrace“をテーマに開催し、国内外1,023件の応募作品から選出

コクヨ株式会社(本社:大阪市/社長:黒田 英邦)は、本日開催した次世代を担うデザイナーを発掘と商品化を通じた活躍支援を行う「コクヨデザインアワード2023」最終審査にて、グランプリ作品1作品と優秀賞2作品を決定しました。


20回目を迎えたコクヨデザインアワード2023では、テーマを”embrace"とし、社会が直面する課題や、人それぞれの違いを受け入れ、肯定することにより、見る人や使う人を前向きにするプロダクトデザインの提案を募集しました。
2022年7月29日から10月11日まで作品を募集し、国内外56か国から合計1,023点(国内515点、海外508点)の作品が集まりました。
本日の最終審査では、昨年11月の一次審査およびパテント調査を経て選出された10作品のプレゼンテーションと模型審査が行われ、その後、審査員による最終審議によって受賞作品を決定しました。

受賞作品詳細
◎グランプリ(1作品)

作品名:Sahara
一般名称:絵画用パレット
作品概要:砂漠のような絵画用パレットです。「のびのびとした絵を描くためには、のびのびとした道具が必要なのでは?」という考えから生まれた「Sahara」は、私たちの奔放な創造力を引き出し、それを受け止めるような道具のあり方を提案します。仕切りのないひと続きのパレットは、サハラ砂漠のような広大さをもって私たちの創造力を優しく包み込んでくれるでしょう。
作者:王尾仁思

◎優秀賞(2作品)

作品名:落ち葉を模した色鉛筆
一般名称:色鉛筆
作品概要:使いっぱなしで散らかった落ち葉を模した色鉛筆は、机の上に整頓された状態以上の感性を演出します。整頓されていない状態は汚いものであると一般的には言われていますが、散らかった状態に不快感を覚えないのであれば、それは、違う価値観から捉えられた美しさなのではないでしょうか。「落ち葉を模した色鉛筆」は、新たな価値観から、今以上の感性を生み出すきっかけとなるプロダクトの提案です。
作者:吉田峻晟


作品名:EMBRACE NOTE
一般名称:ノート
作品概要:理性から感性へ、既知から未知へ、秩序から混沌へ、発展していくものは独立したものではありません。「EMBRACE NOTE」は下線が薄くなっていき、余白と馴染んでいくことで、境界がやわらかくなっていきます。目的に応じて、ノートや手帳として柔軟に利用できるとともに、自然で少しの余韻のある書き心地をもたらします。
作者:Guo Chenkai

※作品名、一般名称、作品概要、受賞者・グループ名は、応募用紙記載の原文です。

授与されたトロフィー・表彰状について
受賞者には、メインビジュアルで用いた草木染の手法を使い、森や泉のような多様な自然によりフォーカスするガラスドーム型のトロフィーと、同じく草木染による標本をイメージした表彰状が授与されました。多様なものが入り交じることで生まれる混沌とした美しさを表現しています。

コクヨデザインアワードについて
コクヨデザインアワードは、ユーザー視点のものづくりの推進を目的に2002年にスタートしました。以後、ほぼ毎年開催し、今回の開催で20回目を迎え、国内のデザインコンペティションの中でも歴史あるコンペティションとして認知されています。
受賞作品の商品化検討を前提にしたコンペティションは国際的にも珍しく、また、審査員には国内外で活躍するトップクラスのクリエイターを迎えていることから、近年は海外からの応募者が半数近くを占めるなど、国際的なコンペティションとして発展しています。
商品化されたアイテムの中には、MoMAのパーマネントコレクションに認定された「カドケシ」や、国際的な広告やデザインの賞を多数受賞した「なまえのないえのぐ」、iF Design Awardを受賞した「本当の定規」などがあり、そのほかにもこれまでに20作品の商品化を実現しました。商品化プロセスにおける受賞者との協業を通じて、若手デザイナーの成長の支援や活躍の礎づくりにも力を入れています。

コクヨデザインアワード2023審査員プロフィール


川村真司
Whatever
チーフクリエイティブオフィサー

Whateverチーフクリエイティブオフィサー/共同創設者。BBH、180、Wieden & Kennedyといった世界のクリエイティブエージェンシーでクリエイティブディレクターを歴任後、クリエイティブ・ラボPARTYを設立。そこでクリエイティブディレクターであると同時にPARTY NY及びTaipeiのCEOを兼任し全てのグローバルビジネスを担当した後、2019年新たなクリエイティブスタジオWhateverを設立し、チーフクリエイティブオフィサーに就任。数々のグローバルブランドのキャンペーン企画を始め、プロダクトデザイン、テレビ番組開発、ミュージックビデオの演出など活動は多岐に渡る。カンヌ広告祭をはじめとした世界の数々の賞を受賞し、アメリカの雑誌Creativityの「世界のクリエイター50人」やFast Company「ビジネス界で最もクリエイティブな100人」、AERA「日本を突破する100人」などにも選出されている。


田根剛
Atelier Tsuyoshi Tane Architects 代表
建築家

建築家。1979年東京生まれ。Atelier Tsuyoshi Tane Architectsを設立、フランス・パリを拠点に活動。場所の記憶から建築をつくる「Archaeology of the Future」をコンセプトに、現在ヨーロッパと日本を中心に世界各地で多数のプロジェクトが進行中。主な作品に『エストニア国立博物館』(2016)、『新国立競技場・古墳スタジアム(案)』(2012)、『Todoroki House in Valley』(2018)、『弘前れんが倉庫美術館』(2020)など多数。フランス文化庁新進建築家賞、ミース・ファン・デル・ローエ欧州賞2017ノミネート、フランス国外建築賞グランプリ2021、第67回芸術選奨文部科学大臣新人賞など多数受賞 。著書に『田根 剛 アーキオロジーからアーキテクチャーへ』、『TSUYOSHI TANE Archaeology of the Future』(いずれもTOTO出版)など。


田村 奈穂
デザイナー

Parsons School of Designにてコミュニケーションデザインを学んだ後、工業デザインを専門にするSmart Design(米)を経て独立。 現在はニューヨークを拠点に、プロダクトからインスタレーション、空間デザインまで幅広く活動中。自然とテクノロジー、感性と機能性、繊細さと力強さ、2つの点のバランスが取れたデザインを探求し、作品はパリPalais De Tokyo美術館からミラノサローネ家具見本市など発表場所は多岐に渡る。国際的なアワードを多数受賞。


柳原照弘
デザイナー

1976年香川県生まれ。デザイナー。2002年自身のスタジオを設立。
デザインする状況をデザインするという考えのもと、空間からプロダクトまで国やジャンルの境界を超えたプロジェクトを手がける。現在、大阪、フランス、オランダ、デンマークを拠点に活動。作品所蔵:Stedelijk Museum Amsterdam (オランダ アムステルダム 現代美術館)、CNAP(フランス国立造形センター) パーマネントコレクション等。共著に「リアルアノニマスデザイン」(学芸出版)、「ゼロ年代11人のデザイン作法」(六曜社)等。


吉泉聡
TAKT PROJECT 代表 / デザイナー

デザインを通して「別の可能性をつくる」実験的な自主研究プロジェクトを行い、国内外の美術館や展覧会で発表・招聘展示。
その成果をベースにクライアントと多様なプロジェクトを展開している。
主な受賞に、Dezeen Awards Emerging Designers of the year 2019、Design Miami/ Basel Swarovski Designers of the Future Award 2017、iF Design Award、Red Dot Design Award、German Design Award、第25回桑沢賞など。また作品は、香港の美術館M+に収蔵されている。

・コクヨデザインアワードページ および SNS

ホームページ / https://www.kokuyo.co.jp/award/
Facebook / https://www.facebook.com/KokuyoDesignAward.japan/
Twitter / @kokuyo_DA ( https://twitter.com/kokuyo_DA )
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