日本初(※1)のアップサイクルタンブラー “UPCYCLE B タンブラー 津軽びいどろ”発売
~「Asahi」×「津軽びいどろ」で実現した共創商品~
アサヒユウアス株式会社と青森県伝統工芸品「津軽びいどろ」のサステナビリティ事業の取り組みで、アップサイクルしたハンドメイドタンブラーを2022年10月27日より販売
ガラス食器の製造販売を行う石塚硝子株式会社 連結グループ子会社の北洋硝子株式会社(本社:青森県青森市)が作り上げる青森県伝統工芸品「津軽びいどろ」は、アサヒグループホールディングス株式会社傘下で新たなサステナビリティ事業を展開するアサヒユウアス株式会社(本社:東京都墨田区、以下 アサヒユウアス)が推進する「UPCYCLE B」プロジェクト(※2)の共創の取り組みで、飲食店で割れたり不要になったタンブラーやジョッキをハンドメイドタンブラーにアップサイクルし、『UPCYCLE B タンブラー 津軽びいどろ』として2022年10月27日から順次販売いたします。
飲食店で不要になったジョッキやタンブラーを再度タンブラーとして製品化することは、日本で初めての取り組みです。一度市場に出荷されたガラスを回収し、再溶融して成形することは難しいとされていましたが、アサヒユウアスから当社へ相談を受けグループ会社であり高度なガラス成形技術を持つ北洋硝子を紹介し、今回の共創が実現しました。
取り組みの背景
ビール瓶などのリターナブル瓶はリユースされますが、資源として回収されるワンウェイ瓶は瓶を含むガラス製品の原料のひとつであるガラスくずとして再利用されます。しかし、ジョッキや食器などのガラスはそれぞれの原材料が異なったり着色されていたりすることから再溶融して成形することが難しく、多くは廃棄物として埋め立てられています。埋め立てゴミの約1割をガラスくずが占めるとも言われています。アサヒユウアス「UPCYCLE B」のプロジェクトにより、アサヒビール商品を取り扱う飲食店などで使用され破損や劣化等で廃棄となるジョッキやタンブラーを北洋硝子で粉砕・溶融・再成形し、ハンドメイドのタンブラーとしてアップサイクルし販売することになりました。
この取り組みにより廃棄物の削減・環境負荷低減を実現し、同時に伝統工芸技術を活かし付加価値のある商品として販売することで地域産業活性化に貢献します。将来的には、ガラス食器のアップサイクル技術を水平展開することを目指します。
製品について
初回生産分として、アサヒグループの直営店で破損等により不要となった300kgのジョッキをアサヒユウアスが回収し、北洋硝子で粉砕・溶融、職人による「スピン成形(※3)」と呼ばれる金型を回した遠心力でガラスを形づくる技法で仕上げています。「津軽びいどろ」の魅力である手仕事ならではの温もりや風合いが感じられるタンブラーです。
初回生産分は約400個で、アサヒユウアスのECサイト「アサヒユウアスモール」とアサヒグループの直営店「TOKYO 隅田川ブルーイング」、「アサヒ スカイルーム」、北洋硝子の「津軽びいどろオンラインショップ」、「青森直営ショップ」で順次販売します。
【商品概要】
商品名:UPCYCLE B タンブラー 津軽びいどろ
発売日:2022年10月27日から順次
販売価格:2,750円(税込)
サイズ:口径 約84mm、高さ 約115mm、容量 約320ml
販売場所:■アサヒユウアスECサイト「アサヒユウアスモール」https://asahiyouus.official.ec/
■アサヒグループ直営店
「TOKYO 隅田川ブルーイング」 「アサヒ スカイルーム」
■北洋硝子「津軽びいどろオンラインショップ」https://tsugaruvidro-online.com
■北洋硝子直営店「青森直営ショップ」
※1 日本国内における廃棄ジョッキ・タンブラーを再度タンブラーとして製品化する事例について。自社および石塚硝子調べ。2022年8月。
※2「UPCYCLE B」プロジェクト
アサヒユウアスとサステナブルファッションブランド「ECOALF」が共創したブランド、活動の名称。異業種との連携でサステナブルなライフスタイルを提案しています。
“環境に配慮した製品を販売するだけでは、持続可能な社会を実現することはできない。想いを込めたプロダクトを通じて、サステナビリティを知り、未来へつながるアクションを。”
※3 スピン成形
金型のなかに融けたガラスを落とし込み、金型自体を回すことで遠心力をつかって成形する技法。金型の回し方・速度によって風合いが異なり、同じ金型を使っても職人によってわずかに個性が生まれます。ガラスの熱し方や回し方を工夫して模様を作り出すことも可能です。
■北洋硝子株式会社
1949年、青森県青森市で漁業用の浮玉を製造する工場として創業。1973年には浮玉国内トップの生産高となりました。時代とともに樹脂製の浮玉が主流となってからは、浮玉で培ったガラス成形の技術を応用し、青森の自然をイメージさせるハンドメイドガラスの創作に取り組むようになり「津軽びいどろ」を生産しています。色ガラスの調合や溶融、成形などの高い技術を持っています。
■北洋硝子株式会社 工場長 中川 洋之コメント
もともと浮玉は一升瓶をリサイクルしたものでした。現在はこの技術を生かしたガラス製品製造に取り組んでおり、アサヒユウアスからこの話を聞いた時にはチャレンジしてみたいと思いました。ジョッキにロゴなどの印刷が入っていたり、ガラスの融点が通常と異なるため難しいかと思いましたが、窯の温度を調整し溶解することで再成形を実現できました。
ものづくりに携わる者として、妥協せず、様々なことにチャレンジしたいと考えています。今回新たにSDGsへの貢献にて取り組んだことで、若い職人たちの技術にもさらに磨きがかかると考えています。
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