かつて貿易港として栄えた堺を含む南大阪エリアは、昔から人口が多くにぎやかな地域で、長年商売を営むお店が残っています。醤油醸造業から始まった「糀屋雨風(こうじやあめかぜ)」もその一つで、創業は元禄2(1689)年。愛され続ける定番の発酵食品が、南大阪エリアに住む栗林さんたちの間でヘビロテされています。
職場が近いこともあり、「糀屋雨風」のショップに通うようになったという栗林さん。「糀屋」と冠しているだけあり、主力の糀製品は米こうじのほかに特別栽培米こうじや麦こうじ、塩糀(しおこうじ)などもあり種類豊富。
なかでも栗林さんたちが注目したのが、粉末タイプの塩糀。塩のようにお肉や魚に振りかけて使うことができ、塩分をカットできるほか、糀ならではの旨みがプラスされます。おにぎりはもちろん、玉子焼きなどの料理にも活用できるのだとか。
この粉末の糀は低温乾燥によって糀が生み出す酵素がいきたまま入っているといいます。
「振りかけるだけで手が汚れず簡単に使えるのがいい」(壷井さん)
「家族の健康管理にも一役買ってくれそうですね」(澤田さん)。
「糀屋雨風」では味噌も手作りしていて、食べるおかず味噌も人気です。皆さんのお気に入りはじゃこ入りのタイプ。強めの塩気と具材の食感がご飯を一層おいしく感じさせてくれます。
「ホウレンソウの味噌和えにも使ったらおいしかったです!」(栗林さん)
「飲む点滴」とも言われる甘酒。手作りの生甘酒はとても濃厚な味わいです。米粒ありのタイプや玄米のタイプ、隣の県の和歌山の名産のジャバラ果皮入りなど豊かなラインナップ。
「美容のためにも甘酒を取り入れてみようかなと思います」(澤田さん)
(左から)飲む糀 朱禮あからおとめ648円、手づくり ジャバラ果皮入り生甘酒(糀力)648円、手づくり 玄米生甘酒(糀力)648円、手づくり 生甘酒(糀力)540円、手づくり 生甘酒(糀力)・米粒なし濃厚845円、手づくり 生甘酒(糀力)・米粒あり濃厚692円
うまみが増すことでおいしくなるだけでなく、保存性もアップし、免疫力の向上や生活習慣病の予防、アンチエイジング効果もあると言われている発酵食品。昔とほとんど変わらない製法で丁寧に手作りされている塩糀や味噌などを、毎日の食生活に取り入れてみませんか。
(左から)食べるおかず味噌(じゃこ入り)621円、塩糀 粉末タイプ20g497円、塩糀 粉末タイプ100g1,545円
【お問い合わせ先】
糀屋雨風
https://www.amekaze-sakai.com/
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撮影/テラサカトモコ 取材・文/柴山小枝