じんわりしみる新・愛読書〈読者編〉【3】考えさせられる一冊

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忙しく過ごすMart世代にもふとしたときにやってくる、”このままでいいのかな……?”というもやっとした気持ち。そんな出口の見えない不安なときこそ読書は効き目抜群。今回ご紹介する「考えさせられる本」は、さまざまな生き方、考え方に触れられて明日へのヒントや元気を与えてくれます。

 

読者のおすすめ!
考えさせられる本8選

【1】『成田屋の食卓』
堀越希実子/著 世界文化社 ¥1,600


受け継いでいきたい味
十二代目市川團十郎夫人による、成田屋の家庭料理と家族にまつわる思い出の語りおろし。紹介された料理のレシピも掲載。「相手のことを想う気持ちが隅から隅まで現れており、頭が下がりました。心が優しくなれる本だと思います」(東京都・塩貝佳子さん)

 

【2】『あかねさす 新古今恋物語』
加藤千恵/著 河出書房新社 ¥480


和歌を現代に置き換えて
今も昔も変わらない……あの紫式部や在原業平の雅な"恋うた"をもとにした現代の22の物語。「和歌を題材にした短編の一つ一つに、心を揺さぶられました。みんな自分の経験に当てはまる話をきっと見つけられるはず」(佐賀県・本野里奈さん)

 

【3】『心時代の夜明け』
衛藤信之/著 PHP研究所 ¥1,429

※現在品切れ・重版未定

人間関係力が幸せのカギに
心理カウンセラーが人間関係力を身につける方法を指南。「22年前の本ですが、どの時代も人は人間関係に悩み、その解決方法は変わらないと感じました。中学・高校でこんな心理学の授業があれば、心が豊かな大人が増えそう」(東京都・森 真未さん)

 

【4】『アーモンド』
ソン・ウォンピョン/著 矢島暁子/訳 祥伝社 ¥1,600


親子で読みたい感動の物語
扁桃体が人より小さく、怒りや恐怖を感じることができない16歳の高校生・ユンジェの喪失と再生、そして成長の物語。子どもにも大人にも響く感動の結末。生きづらさと愛について、真剣に向き合えるお話でした」(神奈川県・坂根千津子さん)

 

【5】『ゆるヤセ』
大上まりあ/著 白夜書房 ¥1,400


無理なくゆる~く健康に
面倒くさがりな人必見の、負担なく健康的にできるダイエットメソッド。「男性向けの本ですが、誰にでもよい内容だと思います。適正体形になり健康に生きることが大事だとわかるし、子どもの食育にもいいと思います!」(東京都・広瀬彩理さん)

 

【6】『阪急電車』
有川 浩/著 幻冬舎文庫 ¥533


ローカル線で起きる小さな奇跡の数々
恋の始まり、別れの兆し……関西のローカル線を舞台にした、片道わずか15分の胸キュン物語。「人と人のつながりや当たり前の感謝を再確認させられる話。不安な世の中でも心がホッとし、これからも大丈夫だって思えました」(鹿児島県・山下美和さん)

 

【7】『今日のハチミツ、あしたの私』
寺地はるな/著 ハルキ文庫 ¥620


「明日はがんばろう」と思える小説
「生きていれば嫌なことはたくさんある。でもそれと同じくらい素敵なことも! ステイホームで自分としっかり向き合えた今、明日は素敵な日になるといいなと願いながら、私ができることは何かを考えさせられました」(愛知県・N.Kさん)

 

【8】『54字の物語』
氏田雄介/著 佐藤おどり/絵 PHP研究所 ¥1,000


サクッと楽しめ頭も使います
9マス×6行の原稿用紙につづられた「#インスタ小説」の書籍化! 世界一短いかもしれない短編小説90話。「たった54字の短い文章の物語ですが、意味がわかると笑えたりゾクッとしたりします。子どもにもすすめやすいです」(広島県・平松みちるさん)

 

※表示価格は本体価格です。

 

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じんわりしみる新・愛読書〈読者編〉【2】前向きな気分になれる一冊


イラスト/小林 晃 取材・文/田島えり子 構成/Mart編集部

2020年9月号
特集「癒されて、夏」
コラム「ウィズコロナの今こそ!"じんわりしみる"新・愛読書〈Mart読者編〉」より

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