2020年が目前に迫った年の瀬に撮影した、3月号。2月号がさわやかなロケだったのと、この回はしっとり語っていただきたいテーマだったのもあり、室内の落ち着いた雰囲気にしたいなと、映画館で撮ることにしました。少しレトロな感じがいいのでは？となり、都内のいくつかの映画館をピックアップ。その中から、映画ファンにはおなじみの池袋「新文芸坐」を選びました。結果的に、とてもドラマチックな写真が撮れ、語りのテーマ「失敗ってどんな経験？」によく合う仕上がりになりました。

いろいろな経験を積んだ
ひとりの男性が語る「失敗」のとらえ方

大人になればなるほど、「失敗」に伴う責任が重くなったり、さらに大きな悩みにつながりがちですが、この号で語っていただいたアツヒロさんの考えはちょっと違いました。トップアイドルを経験し、その後に歩んだ人生から学んできた、失敗に対する向き合い方。そんな熱い語りを聞かせていただきました。

インタビューで非常に印象的だったのは、「失敗」という言葉をとても前向きにとらえてらっしゃるところ。そして、ご自身の考え方に対して、いつでも軌道修正できるようにしているところ。年齢が上だから、経験しているから正しいなど、そういう考えもなし。一方で、もし落ち込みそうになっても「いやいや、それでもこう考えたらよくできたほうでは」と、自分を前に進めることにも心をくだく。この考え方を心のどこかにそっと置いておいたら、なにかのときに明るく前進できるなと感じたのでした。

こちらは、ロケハン時に座席を上から見下ろしたもの。光のまわし方、アングルなどを考えてどの座席で撮ろうかカメラマンさんと相談しました。

実際に座っていただいたのは、こちらの座席。通路側の「5J」の席にて、ポップコーンケースやジュースカップを持っていただき、撮影しました。スクリーンにはもちろんなにも映っていませんが、まるでなにかシリアスな場面が展開されているかのような真剣な表情のアツヒロさんを、カメラマンが撮影していきました。

こじだん裏話㉒
アツヒロさんの目に映った世界とは？

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そういえば、撮影準備の際にドリンクの希望をお聞きしたところ「冷たいカフェラテ」と。映画館は暖房が効いてポカポカしていたので、冷たいドリンクで気分をリフレッシュしてらっしゃったのかもしれませんね。

ATSUHIRO’S EYE

撮影／ATSUHIRO SATO

※アツヒロさん撮影のお写真をほかサイトへの転用、商業利用はお控えください。

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