子育てファミリーの移住にやさしい!「石川県小松市」に住んでみてわかったこと

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北陸新幹線 小松駅

近年、注目を集めている「移住」という暮らし方。私たち子育て世代にとっては単に田舎暮らしがしたいわけではありませんよね。都会の窮屈な環境から離れて、仕事をしながら家族との時間や自分の時間をもっと充実させてくれる場所が理想です。では、暮らしやすくて子育てがしやすいのはどこなのか?ということで、今回は東京からもアクセスしやすい石川県小松市の暮らしのサポートや子育て支援の制度を、実際に移住した女性の声とともに紹介していきます。

■お話を伺った移住者は…

佐藤つわのさん 石川県小松市在住

11歳、8歳、1歳の3人の女の子と夫の5人家族で、子育てと仕事に忙しいママ。東京に本社を置く企業の社員ですが小松市でリモートワークで勤務しています。
「小松市は自然が豊かで、子どもの遊び場所が豊富に揃っているところが魅力です。週末になると、どこに遊びに行こうかな?と考えるのも楽しみのひとつなんです」

■小松市に移住したきっかけは?

「もともとは神奈川県の川崎市に住んでいて、小松市出身の夫の転職に伴い2022年に移住しました。これまでも夫の転勤でさまざまな地域に住んだ経験があるんですが、暮らしに関する小松市の支援が充実していることや子どもと遊べるスポットが近隣にたくさんあることを知って驚きました。ここでは以前より子どもたちものびのびと遊べるようになり、環境の充実ぶりにとても満足しています」

■小松市の手厚い支援に驚く人も!

子育てするならダントツ小松

『子育てするならダントツ小松』というキャッチフレーズのもと、妊娠、出産、そして子育て、修学、進学まで子育ての手厚いサポートが充実しているのがポイントです。

 ◆7つのダントツ 〜切れ目のない子育てサポート〜◆

  • 1.小中学校給食無償(栄養バランスのとれた安全安心な給食を無償提供)
  • 2.定住促進支援(住宅取得で最大220万円助成)
  • 3.おなかの赤ちゃん給付金(国の出産・子育て応援ギフト10万円に加え、市独自で5万円上乗せ)
  • 4.不妊不育治療支援(所得制限や年齢制限なし)
  • 5.こども医療費助成(18歳まで子どもの保険診療分の医療費が無料に)
  • 6.赤ちゃん紙おむつ定期便(毎月見守りと紙おむつのお届け)
  • 7.奨学金制度(給付型・貸与型)

「赤ちゃん期の支援だけでなく、地元の食材を使った美味しい給食が無償でいただけるなど子どもの年齢に応じたサポートをずっと受けられるのがうれしいですね」(佐藤さん)

 

小松市こども家庭センターの設置

全ての家庭を対象に、必要に応じて支援や問題解決のサポートを行っています。子育てに関するちょっとした悩みや不安に対してアドバイスを受けることも可能です。

◆主な役割◆
地域の関係機関との調整機関として連携・協働しながら妊娠〜子育て世帯を一体的に支援

◆主な業務内容◆
子どもや家庭に関する悩みの相談を受付
安心して暮らせる家庭環境へのサポートを検討し実施

関係機関との連携による支援や見守り
必要な情報を適切な機関に提供しての対応依頼や、家庭への定期的な見守り訪問などによるサポート

「何かあったときに相談できる、そしてワンストップでサポートを受けられる体制が充実しているのはとてもありがたいですし、安心感もあります」(佐藤さん)

■家族で楽しめる週末のお出かけ先が充実!

バリエーションに富んだ数々のスポット

写真提供:こまつ観光物産ネットワーク

乗り物好きの子どもに大人気の「こまつの杜」や「航空プラザ」、絵本が豊富に揃う図書館「空とこども絵本館」など子どもの興味や好奇心をくすぐるスポットのほか、「木場潟公園」などの自然も近く、市内にはスキー場や温泉まであって、それらが身近で気軽に楽しめます。

◆主なスポット◆
白山をのぞむ木場潟 大倉岳高原スキー場 栗津温泉 カブッキーランド 安宅公園 こまつの杜 航空プラザ 小松空港 新幹線小松駅 空とこども絵本館 …など

「小松市のお出かけには季節それぞれの楽しみ方があるんです。たとえば、春は山登り、夏は川遊び、秋はキャンプ、そして冬はスキー……私も子どもと一緒に自然の遊びを満喫しています!  わが家は市が主催している自然体験プログラムにも参加しているのですが、アウトドアの経験がなくてもスタッフの方が丁寧にサポートしてくれるので本当にありがたいです」(佐藤さん)

石川県航空プラザ

【県立航空プラザ】グライダーからジェット機まで展示された日本海側唯一の航空機の博物館。写真提供:石川県観光連盟  

佐藤つわのさん 週末のお出かけ

【ぶ〜んぶんワールド】県立航空プラザにある、国内最大級の飛行機型大型遊具も備えた、親子で一緒に遊べる屋内遊具広場です。

【こまつの杜】重機の見学だけでなく、里山での自然観察、わくわくコマツ館での理科・ものづくり教室などを通して、地域の子どもの健全な育成と自然環境の保全を目指施設。写真提供:こまつ観光物産ネットワーク  

【粟津温泉】北陸最古の温泉地で開湯1300年の歴史があります。写真は粟津温泉の中央にある総湯(共同浴場)。 写真提供:こまつ観光物産ネットワーク

【木場潟公園】木場潟は約5300年前に海が堰き止められてできあがった海跡湖で、潟の姿をそのまま残している石川県唯一の自然水郷公園です。 写真提供:こまつ観光物産ネットワーク

【お旅まつり】市内で毎年5月に行われる「お旅まつり」は多くの観光客でにぎわいます。曳山(ひききやま…お祭りの山車)の上で熱演する「子供歌舞伎」やライトアップされて金色に輝く「曳山八基曳揃え」は見ごたえあり!写真提供:こまつ観光物産ネットワーク

■子育てのしやすさを実感中

佐藤つわのさん ファミリー

前出の小松市の『7つのダントツ 〜切れ目のない子育てサポート〜』の中で、移住者の佐藤さんが特に魅力を感じているのが小学校の給食です。いまや給食が無償という自治体は少なくはないのですが、地元の食材を主に使用した給食はどれも美味しく、子どもの好きなメニューは数え切れないほどあるのだとか。今日の給食は何かな、とみんなでワクワクしながら献立表を見るのがルーティンだそう。

「栄養バランスの整った給食を毎日提供していただけることに感謝しています。また、5年生の授業で田植え・稲刈り体験があるのですが、お米を収穫するまでの過程や環境を学ぶことができるのでそれも食育につながっていると感じています。小松市産のお米はどれも本当に美味しくて子どもたちも大好きなんです。家族それぞれに「推し」のお米の品種があるんですよ(笑)」

佐藤つわのさん 子育てのしやすさ

市街地と自然との距離が近く、近所を散歩する間にも稲の生育を感じて子どもたちの学びにもなっているのでは…と語る佐藤さん。

佐藤つわのさん 子育てのしやすさ

「遊びの環境がとにかく充実しているので、学校から帰宅後はまず宿題や自主学習を行ってから友達と全力で楽しむという良い習慣が身につきました」

佐藤つわのさん 読み聞かせボランティア

移住者の誰もが感じるように交友関係がどうなるか不安だったという佐藤さんですが、「始業前の学校の読み聞かせボランティアを通じてママ同士の繋がりもできました。ボランティアの活動も仕事と両立しやすいので負担なく行うことができています」

■数年住んでみて生活のしやすさに大満足!

佐藤つわのさん 仕事部屋

以前は神奈川県川崎市のマンションに住んでいた佐藤さん。小松市に移住してからは戸建てに住み、家族や友人とリビングで過ごす時間が増えました。お子さんの友達が自宅に集まってゲームで遊んだり、キッチンでお菓子づくりをすることもあるそうです。

「子どもたちは学校が終わったあとに自宅で友達と遊べるのがとにかく楽しいみたいです。家の中でかくれんぼをしていることもあり(笑)、広い家に住めるメリットを日々実感しています。2階に私の仕事部屋があるのですが、仕事に集中しながらも1階で遊ぶ子どもたちの様子を確認することができるので、子育てと仕事のバランスも取りやすいんです」

佐藤つわのさん 犬丸屋

買い物をよくする地元のスーパーは、新鮮で美味しい食材を購入できるのでお気に入り。

「特にお魚売り場は、多くの種類がお手頃価格で売られていてるので欠かさずチェックしています」

小松-東京間を最短3時間弱でつなぐ北陸新幹線が停車するJR小松駅。自宅からすぐなので、幼い子どもを連れての旅行にも便利で、また遠方の友人も遊びに来やすいのだそう。写真提供:石川県観光連盟

■【まとめ】小松市は満足度の高い移住先

白山を望む木場潟

写真提供:石川県観光連盟

いかがでしたか。小松市の手厚い子育てのサポートはとても魅力的です。
もちろんそれだけでなく、小松ならではの自然や充実した食もうれしい特色ですし、みんなで楽しめる場所がごく身近にたくさんあることで、家族と過ごす時間がよりよいものになるはずです。

移住先としての豊富な魅力を実感しに、一度、小松市を訪れてみませんか?

取材・文/丹下紋香

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