Mart9月号の特集「とことん使える100円グッズ」にご登場いただいたモデルの鈴木六夏(すずきりくか)さん。昔は安く済ませるために活用していた100円ショップも、ご自身の生活の変化とともに「こだわるところ」と「気を抜くところ」の2つのバランスを上手に取るコツを知り、“あえての100円”を楽しむようになったそう。
「再婚・出産を経ていい意味で力が抜けたから、本当に使えるものが見えてきました」と語ってくれた六夏さん。今回は、そのときのインタビューをお届けします。
「ちゃんとしなきゃ」がいい意味でなくなりました
「結婚して、子育てしているときは『よき妻、よき母』を目指しがち。周りのお母さんと自分を比べてしまったり。自分はちゃんとできている?と自分を責めてしまったり。でも肩ひじを張って『完璧な母』を目指すことが家族にとって良い事なのか?家事や育児の出来ていないことを数えてイライラしてしまっては、なんだか違うなと思って。
約10年間のシングルマザー時代は若さもあり『ちゃんとしなきゃ』と肩ひじ張っていたところもありましたが、再婚し2人目が生まれたころ、いい意味で肩の力が抜け、自分の中で創り上げた〝理想の母〞を目指すのではなく、できない部分は笑いながら、自分の基準でやればいいと思えるように。それは息子や夫が気づかせてくれたのかもしれません。
そうすると暮らしの中での発見をどんどん楽しめるようになりました。毎日品数豊富なご飯をつくるとか細かく完璧な整理収納は、素晴らしいですが私には無理だったり、家族にとっては逆に窮屈だったりすることも。その代わり、一品の中に食材を多く使うとか、お気に入りのトレイに並べたら毎日の食事が豊かになったり、整理が苦手な夫が片付けやすい収納を考えたり。ファッションも服をただ増やすのではなく、手持ちのものを見直してクローゼットを使いやすく整えるだけで、同じアイテムがまた大切に思えるように。気負わず生活の中で、自分や家族にとっての『これいい!』を見つけていくことでみんなが暮らしやすくなる。そんな発見を楽しみながらやっていくと、やるべきことよりもやりたいことが増え、心にも余裕が生まれるなと思います。
『ちゃんとしなきゃ』と追われるような気持ちから解き放たれると、私にとって必要なものが俯瞰して見られるように。よく見せなきゃと買い集めたものよりも、大切と感じるものは残して不要なものは処分していくと、気持ちの整理まで一緒にできる効果を実感! 昔は安く済ませるために活用していた100円ショップも、見直したらその進化が素晴らしく〝あえて100円で〞に変化。こだわるところと気を抜くところ。2つのバランスで楽しく笑って過ごせる今の自分を心地よく感じています」
モデル 鈴木六夏(りくか)さん
雑誌「VERY」などで活躍するモデル。中学生の男の子と1歳の女の子の母。美容ライターの経験もあり、ファッションやライフスタイルも同世代の女性から多くの共感を得ています。書籍『Ricca「私らしさ」の見つけ方』(宝島社)が好評発売中。
Instagram @rikuka.62 / @rikuka.closet
※掲載情報は取材時点のものです。
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撮影/平林修己(BIEI)、中林 香 ヘア・メーク/川村友子 取材・文/森岡陽子 構成/タカノマイ(Mart編集部)
Mart2019年9月号
とことん使える「100円グッズ」Part2 掃除・収納グッズ 掃除から「小掃除」が主流に より