引っ越しや転勤、転職など春を迎えて新生活が始まった人も多いのではないでしょうか。それを機に「これからはお弁当をつくるようにしよう」「ウォーキングを始めよう」など、心機一転、新たなことにチャレンジしたくなりますよね。そんなワクワク気分をいっきに冷ますのが“旦那さんから受ける不満”だという。
やっと手にした新居なのに、部屋に残るたばこのニオイのせいでウキウキ気分が台無し!
マンションを購入し、3月から新居で暮らし始めた伊藤真紀子さん・仮名(39歳)は
「中古マンションではありますが、ようやく手に入れた新居。キレイにオシャレに暮らしたいなって、インテリア雑貨にもこだわりました。ひととおり整ったところで仲のいい友人たちを招いて、新居のお披露目をしたんです」
そのときの友人たちの反応にとまどったという伊藤さん。
「いいな~!とか、もちろん誉め言葉もたくさんもらったんですが、私がお茶を入れにキッチンに立つと、なんだか声をひそめるんですよね。どこか汚かったかなとか、もしや自慢っぽいことでも言っちゃったかなとか気になっちゃって……」
みんなが帰った後、いちばん仲のいい友達に「何かあった?」ってLINEで聞いてみたところ、「リビングに入った瞬間、みんながクサイなって思ったらしいんです……。新居なのにそれはないんじゃない?って……。
確かにうちの夫、リビングで紙巻たばこを吸うんですよね。私も引っ越しを機に、夫に「たばこをやめて」って言おうかと思ったんですが、頑張って働いてるのにそれも悪いかなと思ってそのままにしちゃったんです。でも友人の一件もあり、やっぱりニオイが気になったので夫に加熱式たばこをプレゼントしてみたんです。
そしたら夫も気に入ってくれて。加熱式たばこは火を使わず加熱するたばこで、燃焼がないのでたばこから出るのは煙ではなく蒸気のため、部屋にニオイがつきにくくなりました。
空気も汚れないし、こだわったインテリアにヤニもつきにくくなるので、これから先キレイな家を保って過ごしていけそうです」
「お帰りなさい♪」って素直に言えるようになりた~い!
この春、2年間の単身赴任を終えて、久しぶりに一緒に暮らせるようになったと喜んでいた松田かおりさん・仮名(34歳)ですが、最近、夫に密かにストレスを感じているそう。
「2年間離れて暮らしていたので、単身赴任が終わると聞いたときは本当にうれしかったんです。なんだか新婚のときみたいにときめいたんですが、一緒に暮らすうちに、そのときめきがイライラに変わってきちゃって」
久しぶりの夫との生活、お料理にも腕をふるい、まさに新婚以来の新生活を楽しんだのもつかの間、
「楽しかったのは最初の1週間ぐらい。最初は毎晩顔を合わせるのは久しぶりで、話すこともたくさんあるし、夫の好きな料理をつくってよろこぶ顔が見られるだけでも幸せを感じていました。でも、ダイニングで食事している最中に“ちょっとたばこ”ってリビングにたばこを吸いに行っちゃうんです。こっちは今日の出来事を話してる途中で、話の腰を折られてしらけちゃいますよね。しかもせっかくつくった料理も冷めちゃうし」
自分勝手な意見ではあると思いながらも“できれば食事中に席を離れるのはやめてもらいたい”という思いから
「たばこをやめて、とまでは言わないけど食事中のモクモクタイムは勘弁して欲しい、と思い切って夫に伝えたら、夫が次の日に加熱式たばこを買ってきたんです。同僚が加熱式たばこを使っていて興味はあったみたいなんですが、私が気持ちを伝えたことで切り替える気になってくれたようです。紙巻たばこから加熱式たばこに切り替えた後は、食事中に席を立つこともなくなったし、紙巻たばこのように煙が出ないので、部屋の空気もきれいになり、毎日気持ちよく過ごすことができています」
二人のように、パートナーと歩み寄るきっかけの一つになりそうなのが「No!けむハラ」。「No!けむハラ」とはたばこの煙に対して、非喫煙者が勇気をもって意思表示をする活動です。もしパートナーが禁煙するつもりがないのであれば、選択肢の一つとして加熱式たばこもあります。「No!けむハラ」の活動によって、煙が出ない「加熱式たばこ」への理解を深めてみてはいかがでしょうか。
自分や相手が気持ちよく、ストレスなく過ごすためにリラックスできる環境づくりをしていきたいですね。
イラストレーション/まるはま 取材・構成/HEAVEN