子どもが掃除をお手伝いしてくれる工夫とテクニック

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大人でも苦手な人が多い掃除や整理整頓。子どもにお手伝いしてもらうのは難しい気もしますが、ちょっとしたコツで自ら進んでしてくれる方法があるんです。家庭科の先生であるMartist・三木芽久美さんにその工夫とテクニックを伝授してもらいました!

 

〝可視化〟 で興味シンシン

家庭科の授業でも心がけていることですが、「可視化」は何よりも子どもたちの興味を惹きつけます。

たとえば、「メラミンスポンジで床をこすると汚れが浮き上がってくる」「排水口にキッチンハイターをかけると、いつのまにか汚れがなくなっちゃう」。こんな不思議な現象に、子どもたちは興味シンシン。「スゲーーー」「おもしろそう」と言わせたら、ママの勝ち! 注意点を伝えたら、あとはお任せしちゃいましょう!


一見すると汚れていないようでも、メラミンスポンジでこすってみると……。みるみる汚れが浮き上がってくると盛り上がります!


キッチンハイターは、換気をしながら使用することと、衣服や肌につけないようにすることも必ず伝えましょう。

「風呂掃除は面倒くさい」を〝納得〟 に変える

お風呂掃除をする子どものイラスト

“うちのルール” はほとんどつくっていないのですが、「最後に入浴した人が、翌日のために浴槽を洗っておく」のは唯一のルール。やりたがらない長男に理由を聞いたら、「お風呂を上がった後に、また浴室に戻らなくてはいけない」ことがネックになっていると言います。

だから、「浴室を出る直前にバスタブの栓を抜いておき、パジャマを着終わったころに、水が抜けたら、 “こすらずに汚れを落とすお風呂用の洗剤” をかけて洗い流す」という手順を示したら納得したようで、「水が抜けるのと、自分が着替えるのと、どちらが早いか」とゲームにして、楽しくできるようになりました。

コツや手順を示してあげることで、ものの見方がここまで変わるんだと感じましたね。

“整理整頓”は手順が大事

子どもが(大人も?)面倒くさがることの多い整理整頓も、やり方がわかれば楽しくできるものです。家庭科の授業では、〝整理〞=「必要かどうかの判断をすること」 、〝整頓〞=「整理して必要だと判断したものの定位置を決めてあげること」 と2段階で教えています。

この手順でお道具箱を整理し、工作用紙などを使って仕切りをつくって整頓する方法のお手本を見せたら、見事にはまった子が多数! 楽しみながら取り組んでくれたので、ぜひ、それぞれのご家庭でも試してみてください。

 

三木芽久美さんプロフィール

Mart公式アンバサダー=Martistでは、「ハンドメイドの女王」としてDIYなどのジャンルで活躍。小6と小3の男の子のママ。小学校の家庭科の先生としての顔も持ち、慌ただしい毎日。趣味はヒップホップダンス。

イラスト/うてのての(asterisk-agency) 撮影/林 ひろし〈三木さん〉 取材・文/田島えり子 編集/小橋健太郎 構成/Mart編集部

2021年8月号
夏休み直前! 家庭教師ならではの視点で 三木芽久美さんの「お手伝い育」20tipsより

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