いま気になるハンドメイド作家を紹介する「今週のハンドメイド・アーティスト」。第2回は編みもの作家・703marketさん(神奈川県在住)をご紹介します。
幼稚園の送迎用に編んだ 麻バッグが作家の原点
子どもの頃から編み物など物づくりが好きだっという703marketさん。現在は、ナイロンテープで編んだバッグが軽くてレトロかわいいと好評です。大人になってから編み物を再び始めたのは7年前、息子さんが産まれてニット帽を編んだことがきっかけでした。
「息子用には帽子だけでなく、ファーストシューズなども編むなど色々つくりました。その後、幼稚園の送迎用に麻バッグを編んでから、オーダーを受けたりワークショップを開いたりするようになったので、その時がハンドメイド作家としてのスタートだったと思います。麻バッグは麻ひもだけでつくるのではなく、季節によってズパゲッティやファーなど他の素材と合わせて編むことが多かったです」
ライフスタイルに合わせて素材をナイロンテープに
ナイロンテープのバッグをつくり始めたのは昨年からですが、そのきっかけも、二人目のお子さんが生まれたことでした。
「2018年に娘を産んだのを機に麻ひもではなく、テープバッグを編むようになりました。麻ひもは編んでいると麻の繊維が舞って落ちるのが赤ちゃんのいる生活では気になったのと、テープバッグがかなり軽量のため、娘を抱っこしながら持つのも負担にならないことで今の生活にマッチしたんです。子どもが起きている間は子育てを優先にしたいので、作業は子どものお昼寝中や幼稚園小学校に行っている時間帯、夜子どもが寝た後にひとりの時間にしています」
ママ友からの口コミでオーダー セレクトショップとのコラボバッグも人気
ライフスタイルに合わせて柔軟に素材を変化させているのが、口コミで周囲のママ友達に受け入れられ、オーダーは子育て中のママからがほとんどだと言います。
「テープバッグは普段のお出かけや、ママ友ランチに使ったり、幼稚園や習い事の送迎に持って行ったりしてくれているようです。そこでバッグを見た友達の友達からオーダーをいただくなど、少しずつ輪が広がっているのを感じています。材料はビニール製のテープなので、雨の日も心配なく使えると言ってもらえますね。神奈川県茅ケ崎市にあるセレクトショップ『Little Page』さんとは、コラボバッグもつくって販売しています」
作品へのこだわりを聞くと「自分で使いたい、子どもに使わせたい、と思うものをつくるのが基本」という703marketさん。今後も子育てをしながら、ママたちのニーズに応える編み物活動を続けていきます。
【703marketさんの作品が買えるお店】
minneのショップ https://minne.com/@mimi-aulii/profile
コラボバッグ販売店「茅ヶ崎baby&kids Little Page」 https://www.instagram.com/littlepage2008/
Instagram @703market_from_nao_life_style https://www.instagram.com/703market_from_nao_life_style/
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取材・文/富田夏子