冷蔵室や冷凍室を使うなかで日々生まれる様々な疑問。「これでいいの?」「こんなときはどうしたら…?」そんな疑問に応えるべく、料理や家事の研究をするプロに解決策をうかがいました。
今回は、7種の野菜を例に、傷みかけの野菜が食べられるかどうかを見分けるポイントと調理のコツについて、料理研究家、ラク家事・冷蔵庫収納アドバイザー、島本美由紀さんからのアドバイスをお届けします。
教えてくれたのは
島本美由紀さん
料理研究家、ラク家事・冷蔵庫収納アドバイザー。手軽で美味しいレシピの考案にとどまらず、家事全般のラクを追求。食品ロスを減らす、食品ロス削減アドバイザーとしても活躍中。
Q.冷蔵庫で傷みかけの野菜は美味しく食べられますか?
A.調理を工夫すれば大丈夫!(島本さん)
【キャベツ】黒いところは切って
「切り口が黒ずんでいるのは雑菌のサイン。薄くでいいので切り落としてから使いましょう。乾燥気味の状態でも、炒めものやスープにするなどの加熱調理をすれば気になりませんよ」
【ミニトマト】加熱料理で美味しさを引き出せます
「ぶよぶよしてしまっても、それは熟しているだけ。加熱調理なら美味しさをしっかり味わえて逆にメリットに。チキンのトマト煮や味噌汁にすれば、皮にシワがあっても問題なし!」
【きのこ】うま味足しに使えます
「カビたものは食べられませんが、水分が抜けて乾燥したものは干ししいたけのようにうま味が増しています。バター炒めにするほか、味噌汁や炊き込みご飯に加えれば風味がアップ」
【なす】濃い味で調理を
「しんなりしていたり、皮が硬くなったり、断面に黒い斑点があっても、乾燥しただけなので大丈夫。気になりにくいよう薄切りにして、味噌炒めや甘酢炒め、漬けもの、味噌汁などに使って」
【パプリカ】汁気の多い料理に
「乾燥してシワができてしまったら、調理法で水分を補いましょう。コンソメ卵スープなどの汁もののほか、ピクルス液に漬けてピクルスにしても。生のままのサラダでなければ大丈夫!」
【アボカド】ディップにするか加熱して
「黒い部分があっても食べてOK。潰してマヨネーズやレモン汁とディップにすれば、変色もさほど気になりません。そのほか、アボカドトーストやピザなどの加熱調理もおすすめです」
【にんじん】細く切って炒めて
「ぬめりは雑菌なので食べられませんが、しなしなになっているのはただの乾燥なので問題ありません。皮をむかずに粗みじん切りや短めの千切りにして、にんじんしりしりやスープに!」
※ぬめりがあったりカビてしまった場合は雑菌が繁殖しているので食べられません。
梅雨時の食材の傷みは特に気になるもの。上記を参考に、上手に野菜を使いきってくださいね。
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