「#martズパゲッティ」の投稿より、神奈川県葉山町の情野由美さん(46歳)がつくったバッグを紹介します。
ズパゲッティは、数年前まだアップサイクルヤーンが一般的ではなかった頃、友人が持っていたバックがかわいくて自分でも編みたくなって始めました。編み図も糸の種類もない中、見よう見まねでバックを編んでみたらとても編みやすくてハマりました。
写真のバッグは、親友へのプレゼント用にどんなものが欲しいか聞いたところ、カラフルな物ではなく通勤にも使えるような黒の大きいサイズをリクエストされました。
かなり大きいサイズなので荷物を入れても型崩れしないようにしっかり編むのが工夫したところです。糸をキツめに引き、持ち手部分も芯になるように糸を入れ編みくるみました。通勤はもちろん、普段でも持ちやすいようにシンプルに編み上げ、ラメでラインと大きなリボンをポイントに付けて仕上げました。
もう一つの工夫は、中に入れる巾着袋をつけたところです。ズパのバックを大きくつくるとどうしても中が丸見えになるので、バッグに合わせたサイズにして自分で巾着袋もつくりました。中袋はバッグに直接縫いつけるのではなく取り外し出来るものにして、ポイントのラメに合わせてシャンパン色にしてあります。
完成して親友にプレゼントしたところ「あえてズパゲッティぽくないデザインがいい!」と、とても気に入ってくれました。年齢関係なく持ちやすいデザインとのことで他の方からもリクエストが入りました。
今は数年前と違ってかわいい糸が購入しやすくなったので、ついつい買いだめしてしまっていて……春夏向けのバックを編んでいこうかと思っています。似たものはあっても一つとして同じようにならないのがズパゲッティの良さ。これからも楽しみながらつくっていきたいです。
取材・文/富田夏子