毎日続く汚れとの戦い。完璧にやろうと思うと、その道のりの長さにうんざりしますよね。でもポイントさえ押さえれば、ほったらかしで十分きれいになりますよ。お風呂掃除は大嫌い……というあなたに“楽してきれい”を実現するコツをお教えします。
お風呂上がりがお掃除チャンス! 汚れ落としは温かいうちに
温度が上がると汚れがゆるむため、バスルームが温かい入浴後は掃除をするのに絶好のタイミング。特にバスタブ掃除は習慣化すれば、大掃除の手間もグッと減ります。さまざまな洗剤を使用するため、必ず換気をしながら行いましょう。
※塩素系製品と酸性製品(酢、クエン酸を含む)は同時に使用しないでください。
汚れがゆるむ入浴後はバスタブ掃除に最適!
バスタブで汚れが最も気になる、水面が浴槽に触れる部分・喫水線。スプレーすると洗剤がたれてしまいきれいになりにくい部分なので、湯を張った状態でお風呂用洗剤をスプレーするのがグッド。30分ほどしたら湯を抜き、スポンジで汚れを拭きましょう。同時に小物をつけ置きするのもおすすめ。
カビだらけのイスはつけ置き前に汚れをオフ
バスタブへのつけ置きを躊躇するほどイス裏が汚れているときは、事前にカビを除去。キッチンペーパー+カビ取り洗剤+ラップで10分ほどパックし、洗い流すだけ。15分以上放置すると変色してしまうので注意しましょう。
①イス裏、脚などにキッチンペーパー+カビ取り洗剤で湿布。
②ラップで覆って揮発を防ぐと、しっかり汚れが取れます。
洗面器や桶の水垢には酢水+ラップが効果的
水垢がありバスタブへのつけ置き前に落としたい場合は、“酢4:水6”でつくった酢水スプレーを吹きかけましょう。上からラップでパックをして、20分ほど放置。はがして洗い流せば、水垢はすっきり落ちます。
ドロドロ排水口は重曹&酢の力でピカピカに
奥まで見えず、直接触りたくない排水口。重曹を排水口に入れ、さらに適量の酢を注ぐと、二酸化炭素が発生して泡がぶくぶく。2~3 分放置してから水で軽くすすげば、ぬめりも取れてすっきり!
①重曹の量はだいたいでOK! 目安は約10~15g。
②酢を適量注ぐと、あっという間に泡がぶくぶく上がってきます。
③こすらなくても、水ですすぐだけですっきり。
扉下のすき間もラップパックでほったらかし
幅が狭くブラシで掃除するのも難しい扉下の溝。キッチンペーパーを敷きつめ、そこに泡タイプのカビ取り用洗剤を吹きかけたら、ラップでパック。ラップ効果で泡が揮発せずに汚れがゆるみ、細部までしっかり汚れを落とせます。
①ペーパーはすき間にフィットするようにしっかり敷きます。
②上からカビ取り洗剤を噴射して、ラップを被せます。
③15分後にラップごとペーパーで拭き取り、水で流します。
教えてくれたのは
髙橋ゆきさん
家事代行サービス「ベアーズ」の取締役副社長。家事代行サービスのパイオニアで、家事研究家、日本の暮らし方研究家としてテレビや雑誌などのメディアで活躍している。2015年には世界初の「家事大学」を設立、学長も務める。プライベートでは1男1女の母。
湿気や石鹸かすなどでどうしても汚れやすいお風呂。スポンジで磨いたり、ブラシで擦ったりしなくてもほったらかしでピカピカになります。きれいなお風呂にゆっくり浸かれば、身も心もすっきり! 一日の疲れを癒してくれますよ。
Mart春号 掃除も洗濯もストレスフリー! ほったらかしと先回りで“ゆる家事”生活より
撮影/平林直己 取材・文/酒井明子 編集/富岡幸子