ローソン「バスチー」で話題になったバスク風チーズケーキ。もっと美味しく、もっと楽しくバスチー気分を味わえる超簡単アイデアレシピを、食のプロに教えてもらいました。
料理家・上島亜紀さん監修 基本のプレミアムバスチー
料理家 上島亜紀さん
雑誌、メディアで大活躍の料理研究家。食育アドバイザーやジュニア・アスリートフードマイスターの資格を持ち、簡単につくれる家庭料理のレシピに定評があります。
スーパーで買える材料で あの“とろけ感”は出せます
上島さん「初めてバスク風チーズケーキを目にしたのは十年以上前のことです。洋書の料理雑誌で見つけたんです」
編集部「どんな印象でしたか?」
上島さん「表面は真っ黒で中はしっとりトロッと、ってどういうケーキなの?と(笑)。つくり方や味が気になって、その次に見たフランスの真っ黒なチーズケーキ、トゥルトー・フロマージュを再現しようと思ったのですが……」
編集部「どんなケーキなんですか?」
上島さん「これはタルト生地をイチからつくりメレンゲを用意し、とかなり手間がかかるケーキで。チーズは山羊のフロマージュブランを使うのですが、普通のお店では買えずつくるのを断念。その後、洋書のレシピを熟読して手に入りやすい食材で新たにバスチーのレシピを考えました」
編集部「特におすすめのポイントは?」
上島さん「道具は家にあるもの、材料はスーパーで手に入るもので気軽につくれるところです。冷凍で保存もできるので、手土産にもぴったりですよ」
基本のプレミアムバスチーの材料とつくり方
【材料】(φ15cmのホール型1台分)
クリームチーズ ………………300g
砂糖 ………………………………60g
はちみつ ……………………大さじ 2
卵 …………..全卵1個+卵黄1個
生クリーム ……………………150㎖
片栗粉 ………………大さじ 1と1/2
【つくり方】
①室温に戻したクリームチーズをボウルに入れ、砂糖、はちみつを加えてゴムベラでしっかり混ぜる。
Point はちみつでコクアップ
はちみつを加えることでケーキ全体にツヤが出て上品な仕上がりになります。クリームチーズとも相性がいいので、味にコクも出ます。
②卵を1個ずつ加え、泡立てないように気をつけてすり混ぜる。
③全体にまんべんなく混ざるように生クリームを2回に分けてボウルに入れ、ゴムベラで混ぜる。
④片栗粉を少量ずつふるいながら入れて、粉っぽさがなくなるまでしっかり混ぜ合わせる。
Point 片栗粉でとろけさせる!
片栗粉はじゃがいもからでんぷんを精製したもの。少量なら生食OK。ケーキの中身が半生の状態でも安心して食べられます。
⑤型の内側全面にオーブンシートを敷く。側面はヒダをつくると焼いたときに本場感がアップ!
⑥気泡を防ぐため高い位置から流し入れ、230℃に予熱したオーブンで20~30分焼き、型のまま冷やす。
表面の焦げがポイント カラメル風味に!
高温でしっかり焼くことで、表面に焦げ感をつけてカラメルのような味に。中のトロッとしたやわらかい食感もより引き立ちます。
「本場で食べたものと比べてもこの贅沢感はすごい! 失敗知らずなのもうれしいレシピですね」(編集Y)
Mart3月号
すき間時間にできる超簡単レシピ
「バスチー」にはまる冬 より
撮影/北川鉄雄 フードコーディネート/上島亜紀 取材・文・スタイリング/丹下紋香 構成/富田夏子