空前の食パンブーム到来で、「高級食パン」専門店が続々とオープン。手に入れた高級食パンを最大限に楽しむ美味しい食べ方を、パンの専門家に教えてもらいました。もうすでに高級食パンを食べてみた方も、これから食べてみたいと思っている方も必見です!
教えてくれたのは
バタートースト評論家 梶田香織さん
バタートーストをこよなく愛する元大手製パンメーカー本社開発部勤務。喫茶店王国・名古屋を中心に食べ歩き歴30年以上。人気のバタートーストナイトを定期開催中。
「高級食パンを美味しく食べるためにこだわるといいこと、注目すべきことをご紹介していけたらと思います」
高級食パンの美味しい食べ方
「高級食パンにはそのお店が推奨する食べ方がありますが、ここでは一般的な楽しみ方をご紹介します。
まず買ってきた当日は、そのまま生で新鮮なパンを味わってみてください。部位に分けて味の違いを楽しみましょう。
2日目はトーストがおすすめです。生とは違った食感と、トーストで増す魅力の発見があるかもしれませんね。
素材そのものを楽しんだのち、3日目にはバタートーストでアレンジして食べてみましょう。バタートーストは切り込みの入れ方やバターの塗り方で味わいが変わります。
食べきれなかった食パンは冷凍しましょう。いい状態で保存するポイントはアルミホイル、ラップ、ジッパーバッグの順に食パンを1枚ずつ包装すること。焼くときはホイルのまま焼いてOK。しっとりやわらかく焼けますが、途中でホイルから出してカリッと焼き上げるのがおすすめです。
それぞれのよさを比べて、ご自分に合った好みを見つけてみてくださいね」(梶田さん)
生食で食べるときは
耳を楽しむ
パンの耳は、実はいちばんパンの味が詰まっている部分。パンの香ばしさを楽しむべく、よく噛んで、よく味わって食べてみて。
真ん中から食べる
生食を楽しむ高級食パンは特に、ちぎってみて自然にできた優しい切り口を食べてみるのもおすすめ。幸せな気持ちに♪
トーストで食べるときは
皿を温める
焼きたてのトーストをお皿にのせたとき、冷めにくくするため、焼いているトースターの上に皿をのせて温めておきましょう。※トースターのメーカーによっては禁止しているので、取り扱い説明書に従ってください。
パンの底を奥にセット
食パンの底は、生地の密度が高いため火が通りにくいんです。そのため、高温が安定する、庫内奥に底を向けて焼けば、焼きムラも減ります。
グリルでカリカリに
魚焼きグリルでパンが焼けるのをご存じですか?グリルを使えば早く焼けるので中がしっとり、表面がカリカリのトーストに。
バタートーストで食べるときは
バターは一気に塗る
1秒でも早くバターを塗り、パン生地に染み込ませることが重要です。表面がキラキラと輝いて見えたら美味しさの合図。
無塩バターに塩を足す
まずは有塩バターと無塩バターの2種類を試してみてください。無塩を使って好きな塩加減に自分で塩気を足すのもおすすめですよ。
シュレッダーを使う
バター使いもいろいろ楽しむべく、いつものバターを専用のシュレッダーを使ってふんわりと、さらに風味良く食べるのもおすすめです。
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撮影/北川鉄雄、中林 香 フードスタイリング/はまくま(須藤結子) 取材・文/加藤文惠 構成/タカノマイ(Mart編集部)
Mart2019年6月号
人気店の「高級食パン」をもっと美味しく食べよう!より